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海外サッカー

「リーグ優勝は確信できない」“闘将”キーンがC・ロナウド復帰で活気づくマンUに苦言!「問題がある」

THE DIGEST編集部

2021.08.31

12年前の在籍時にはビッグイヤーの獲得にも貢献したC・ロナウド(左)。それだけに期待感は高まるが、闘将キーン(右)はシビアな意見を口にする。(C)Getty Images

12年前の在籍時にはビッグイヤーの獲得にも貢献したC・ロナウド(左)。それだけに期待感は高まるが、闘将キーン(右)はシビアな意見を口にする。(C)Getty Images

 世界を驚かせたエポックメーキングな移籍は、成立から4日が経過してもなお、周囲の喧騒が収まる気配がない。

 現地時間8月27日、サッカー界を驚嘆させる移籍を果たしたのは、ユベントスに所属していたポルトガル代表FWのクリスチアーノ・ロナウドだ。マンチェスター・ユナイテッドへ12年ぶりとなる電撃復帰を決めたのである。

 急転直下の出来事だった。移籍決定のわずか1日前までは、マンチェスター・シティへの移籍が有力視されていたが、ユーベとの交渉が難航。すると、代理人のジョルジュ・メンデスがマンチェスター・Uへのアプローチを開始。電光石火のネゴシエーションよって、C・ロナウドは2003~09年まで在籍したレッドデビルズへの帰還を果たしたのだ。

 アレックス・ファーガソンが築いた黄金期が終わり、長らく過渡期が続いているマンチェスター・U。圧倒的なカリスマを持つC・ロナウドの獲得は、近年のプレミアリーグにおいて水をあけられつつある“隣人”に報いるためにも、重要な補強となったと言える。

 多くのマンチェスター・Uファンや関係者たちを歓喜させた復帰劇だが、一方で厳しい声を投げかけるOBもいる。かつてC・ロナウドともにファーガソンの薫陶を受けたロイ・キーンだ。

 現役時代には絶対的なキャプテンシーでチームを統率。時に味方や指揮官をも恐れさせるプレーで人気を博した。そんなキーンは英衛星放送『Sky Sports』の番組で「クラブとファンにとってはもちろん、プレミアリーグにとっても素晴らしい移籍だ」とC・ロナウドの復帰に歓迎的な意見を発したうえで、こう論じた。
 
「彼の獲得がメジャータイトルを奪うための間違いになるとは思わない。ただ、いまのマンチェスター・ユナイテッドにはロナウドの有無に関係なく問題がある。それは中盤だ。だから完璧に準備が整ったとは思えないね」

 プレミアリーグの酸いも甘いも知る“闘将”は、「FAカップやリーグカップを獲るのは可能だ。ロナウドはロッカールームに勝者のメンタリティーをもたらすだろうからね」と続けたうえで、次のように言い放った。

「彼は勝者だ。プラスになる部分は多い。きっとチームも改善されるだろう。だが、チームの全体像を見たときに完全にギャップが埋まったとは感じられない。私は1秒たりともプレミアリーグが獲れると確信はできない」

 こうした厳しい言葉は期待の裏返しとも言える。はたして、C・ロナウドは、レジェンドOBも納得させるだけのパフォーマンスを見せつけられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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