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「引き分けと見るのが妥当」冨安健洋とソン・フンミンの“ミニ日韓戦”に韓国メディアも熱狂!「ソンのプライドが完勝を許さず」

THE DIGEST編集部

2021.09.27

冨安とのマッチアップを繰り広げたソン・フンミン。この日韓を代表する両雄のパフォーマンスは、韓国メディアでもクローズアップされている。(C)Getty Images

 伝統のダービーは明暗がくっきりと分かれるかたちとなった。

 現地時間9月26日に行なわれたプレミアリーグ第6節で、冨安健洋が所属するアーセナルは宿敵トッテナムを3-1で撃破。破竹の3連勝を飾った。
【動画】堂々たる表情!宿敵トッテナムとのダービーに挑んだ冨安

 3ゴールを奪った前半で趨勢を定めたアーセナルにあって、小さくない存在感を発揮したのが、日本代表DFの冨安だ。3試合連続で右サイドバックとして先発起用された22歳は、持ち前のデュエルの強さでトッテナム攻撃陣を圧倒。本拠地でのダービーでファンに自身の存在を誇示した。

 一方で、辛酸をなめさせられたトッテナムにあって、唯一の光明となった背番号7にも賛辞が集まっている。79分に2点差に迫る一撃を決めたソン・フンミンだ。エリア内で相手DFのマークを外してのゴールを英紙『Independent』は、「絶望的だったチームにわずかな希望を与えた。今日は彼だけが、スパーズで唯一何かをしてくれる可能性を感じさせた」と評した。

 この韓国代表FWの活躍は、母国メディアでも話題となっている。韓国メディア『Fnnews』は、冨安とソン・フンミンの対決を「ミニ日韓戦」と記し、こう続けた。

「トッテナムに唯一の得点をもたらしたソン・フンミン。安定感のある守備でアーセナルの勝利に貢献したトミヤス。今回の"ミニ日韓戦"は引き分けで幕を下ろした」
 
 また、両雄のマッチアップについて「終始、アーセナルが主導権を握ったことであまり多くは見られなかった」とした同メディアは、ソン・フンミンの得点シーンについては、こう振り返っている。

「試合が0-3で終わっていれば、"ミニ日韓戦"もトミヤスの完勝で終わっていた。だが、ソン・フンミンのプライドが、それを許さなかった。ダービーはアーセナルとトミヤスが笑ったが、日韓戦士の対決は、ソン・フンミンがストライカーとしての得点本能を発揮したことで、引き分けと見るのが、妥当だろう」

 何はともあれ、宿敵撃破に貢献した冨安。チームを勢いづかせる活躍には、ますます注目が集まっていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
 
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