日本代表

カタール行きが危ぶまれる日本代表の“予選敗退確率“は意外にも「4.48%」。海外データサイトが算出「POを経由する可能性も」

THE DIGEST編集部

2021.10.12

すでに2敗を喫している日本代表だが、過去の様々なデータから算出した予選敗退確率は、極めて低いという。(C)Getty Images

 現地時間10月7日に行なわれたカタール・ワールドカップ・アジア最終予選で、サウジアラビア代表に0-1で敗れた日本代表。3戦で早くも2敗を喫したことで、予選突破を危ぶむ声も多く聞こえるようになった。

 グループBでは現在3位に沈み、全勝をキープするオーストラリア(首位)、サウジ(2位)には勝点6差をつけられており、12日に埼玉で行なわれるオーストラリア戦に敗れるようなことがあれば、残りの試合での挽回することは非常に難しくなり、3位になれば、グループの3チームとの対戦、そして他大陸とのプレーオフなど、さらなる茨の道を辿ることとなる。

 米国スポーツチャンネル『ESPN』が「日本は過去6大会のW杯に出場し、この20年でアジア最高のチームのひとつと広くみなされてきたが、今、彼らは次の大会の出場権を逃す危機を迎えている」と報じたように、多くの海外メディアが日本の危機的状況を伝えているが、森保一監督の去就やその後任人事について言及するところも少なくない。

 現実的に見て、オーストラリア戦は日本にとって、ホームゲームといえども非常に厳しい戦いとなることは間違いない。2006年以降、W杯においては本大会・予選で日本の前に立ちはだかってきたオセアニアの雄は、今予選で11連勝という新記録を達成するほど好調であり、グラハム・アーノルド監督は「記録を"12"に伸ばす」と宣言している。
 
 このように、カタールへの道が非常に険しくなってきた日本だが、データや統計を駆使して各国をランク付けし、試合やコンペティションの予想なども行なう専門メディア『WE GLOBAL FOOTBALL』によれば、現時点で予選敗退の確率は「4.48%」と低く、逆に2位以内での予選突破確率は「61.32%」、そしてプレーオフに回る確率は「34.2%」となっている。

 同メディアは、「日本は完全に躓いたため、プレーオフを経由する可能性もある」と予想するが、同グループのライバルの数値を見ると、オーストラリアの予選突破確率は「79.56%」だが、サウジは「56.68%」で日本を下回っている。なお世界全体で見た確率の順位では、オーストラリアが19位、日本が22位、サウジが23位で、いずれも本大会出場32か国に含まれている。

 ちなみに、グループAの首位を走るイランの予選突破確率は「99.64%」、2位の韓国も「95.2%」ということで、カタール行きはほぼ確実という予想。特にイランは予選敗退の可能性は「0%」である。逆に、この予選敗退の数値から見ると、UAE(89.44%)、シリア(94.92%)、レバノン(98.12%)、中国(97%)、ベトナム(99.8%)、そして日本を下したオマーン(90.28%)も脱落は決定的であるという。

 もちろん、この確率は過去のデータを基に算出されたものであり、今後の日本に何の保証を与えるものではない。むしろ、いかに日本にとって現在の状況が予想外、そして異常なものであるかと示しているとも言えよう。日本が軌道修正し、本来のポテンシャルを発揮するのはいつになるだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部