現地時間10月24日に行なわれたプレミアリーグ第９節で、リバプールはマンチェスター・ユナイテッドを５-０で下した。
【動画】現地メディアも称賛！ 振り向き様に右足で決めた南野の今季初ゴール

　内容でも終始、赤い悪魔（マンチェスター・Uの愛称）を圧倒した"レッズ"（リバプールの愛称）は、敵地オールド・トラフォードを沈黙させた。相手の守備に難があった点を差し引いても、その攻撃力は凄まじい限りだった。

　モハメド・サラーはハットトリックを達成したほか、ディオゴ・ジョッタ、ロベルト・フィルミーノ、交代出場のサディオ・マネも効果的なプレーを披露。「フロント３」または「ビッグ４」と呼ばれる主力FW陣が、好調を維持するなかで、南野拓実には今回も出番は訪れず。ベンチで圧勝劇を見守った。

　開幕から快進撃を続け、今季はプレミアリーグだけでなく、チャンピオンズ・リーグも狙えるとの高評価を受けているリバプールにおいて、日本代表FWは、なかなかピッチに立つ機会には恵まれていない。そんな「バックアップ組」の26歳だが、10月27日（現地時間）に行なわれるカラバオカップ４回戦のプレストン・ノースエンド戦では、ほとんどの現地メディアが先発出場を予想している。
  　今季、唯一スタメン入りを果たし、２得点で勝利に立役者となった同カップ３回戦のノリッジ戦以降、評価が高まっている南野だけに、専門メディア『Football Fan Cast』は「定期的にプレーしなくても、ピッチに立てば、どれだけ役立てるかをノリッジ戦で証明した。その攻撃的な才能によってプレストンも破壊できることを示している」とユルゲン・クロップ監督へ起用を主張。プレストン戦を「再度のレンタル放出よりもリバプールの一員であることが相応しいのを証明する新たな機会となるだろう」と記した。

　また、首脳陣からの評価も高まっている。クロップ監督に代わって前日会見に出席したアシスタント・コーチのペップ・ラインダースは、南野とディボック・オリギの２人に言及。昨季からその有用性に疑問符がつけられ、移籍の噂が流れてきたFWのバックアッパーたちついて「プレーの機会が訪れなくても、全力を尽くしてトレーニングに打ち込んでいる点が好きだ。それが、彼らが現在のレベルにある理由であり、２人とも本当にシャープに見える」と褒め称えている。