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バルサのCL早期敗退に各方面から厳しい声。今夏はメッシ、前回はフィーゴ…21年前との「類似点」とは?

THE DIGEST編集部

2021.12.10

CL予選敗退という憂き目にあったバルサ。再建には時間がかかりそうだ。(C)Getty Images

 現地時間12月8日、バルセロナはチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ最終節バイエルン戦を0-3で落とし、グループEでベンフィカの後塵を拝して3位で脱落、ヨーロッパリーグ(EL)の決勝トーナメントに戦いの場を移すこととなった。

 勝てば自力で突破という状況で気合を入れて敵地アリアンツ・アレーナに臨んだバルサだったが、相手に主導権を握られて34分にトーマス・ミュラーの史上8人目となるCL50得点目をヘッド弾で許してしまう。すると、43分にはレロイ・ザネの強烈なミドルを浴び、さらに62分には18歳のジャマル・ムシアラにトドメを刺され、実に21年ぶりとなるCLでのグループステージ敗退という憂き目に遭った。

 先月、期待を持ってカタールから古巣のバルサに帰還したレジェンドのシャビ監督は、この無残な結果に「腹立たしい。これが現実だということに怒っている。しかし、立ち向かうしかない」とコメント。「もっと自分に対して多くを求める必要がある。我々はバルサなのだから。この敗北を、多くのことを劇的に変えるためのターニングポイントにしなければならない。我々は今、競争ができていない。これはCLにもかかわらず、だ。しかし、これが現実だ」と、チームに欠けているものについても言及した。
 
 また、キャリア初のCL早期敗退を経験したMFセルヒオ・ブスケッツは「グループを突破できなかったのは、タフなことであり、痛恨の極みだ。クラブのデリケートな状況、適切に物事が進んでいないこと、選手の力と仕事不足……様々な要因が重なって、このような結果になった。全てが、状況を非常に複雑なものにしている」と現在の気持ちとクラブの現状を明かし、また「以前には、チェルシーやバイエルンも我々と同じ経験をしている。だからうまくやれば、バルサも素晴らしいクラブだ」とも語っている。

 ELでのプレーについて、シャビ監督は「我々の目標ではない」、ブスケッツは「プライドが傷ついた。苦痛だ」と正直な心情を吐露したが、指揮官は「今日から新しいステージが始まる。ゼロから始めるんだ」と視線を前に向け、ジョアン・ラポルタ会長は「我々は皆、同じ方向に向かって進まなければならない」と困難な時期での一致団結の重要性を強調した(マドリードのスポーツ紙『MARCA』より)。

 また、ロナルド・アラウホは「今の目標はELで優勝すること。我々はバルサだ。競走して勝ち続けなければならない」と、いかなるコンペティションにも全力を尽くすことを誓ったが、『MARCA』紙は「このチームでは、ELですら勝てない。数えきれないほどの強敵と対戦する可能性があり、タイトルを手にするにはチームに大きな変化が必要となる」と厳しく指摘。またバイエルンのミュラーは、「バルサは、技術や戦術については問題がないが、トップレベルでのプレーの強度に対応ができていない」と、敵の問題を挙げている。