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絶対的な存在となった冨安健洋に現地メディア、OBから賛辞続々!アーセナルはバックアッパーの獲得を検討か

THE DIGEST編集部

2021.12.27

レギュラーに定着し、安定感抜群のプレーを続ける冨安は高く評価されている。(C)Getty Images

 今季、夏の移籍市場最終日にボローニャからアーセナルへの移籍を果たした冨安健洋。プレミアリーグ第4節ノリッジ戦で、短い準備期間ながらもいきなりスタメンで新天地デビューを飾ると、堅固な守備と積極的な攻撃参加を武器に、すぐに不動の右SBとして君臨し、15試合連続先発出場を果たした。

 12月18日に行なわれた18節リーズ戦の途中でピッチに座り込んで右足を気にし、そのままピッチを後にした冨安の容態について、ミケル・アルテタは試合後に筋肉系のトラブルだろうと見解を示し、「彼には大きな負担がかかっていた。チーム加入以来、毎試合に出場しており、今週も少し苦しんでいた」と語っていたが、ここからもいかに指揮官がこの日本人選手に信頼を置いていたかが窺える。

「ガナーズ」にとって不可欠な存在となった冨安について、現地メディアもここまでの安定したチームへの貢献ぶりを評価。サッカー専門サイト『football.london』は「トミヤスは素晴らしい」と改めて称賛し、彼の加入が決まった際、狙っていたバルセロナのエメルソン・ロイヤルをトッテナムに奪われたことで、「あまり知られていない日本代表DF」と契約したというネガティブな風潮の中で、彼に対してはCBという認識が強く、SBとしては「期待は低かった」と綴っている。
 
「それから時が経ち、何を心配する必要があったのだろうか? トミヤスは絶対的なセンセーションを巻き起こした。守備において高さで自信を見せつけ、攻撃でも危険なほどの影響力を示している。両足でボールを扱える能力で、アーセナルのボールポゼッションを高め、チャンスを増やし、さらに最後尾でのプレーではチーム全体の能力を完全に引き上げた。彼はアーセン・ヴェンゲル時代以降の最高の補強である。入団時に我々が認識を誤ったことを、これほど嬉しく思ったことはない」

 日刊紙『Evening Standard』は、今季のアーセナルを評価する記事において、「アーロン・ラムズデイル、ベン・ホワイト、そしてトミヤスら、守備の核となる選手は、今夏に知り合ったばかりであり、今後に向けてさらに見る者をワクワクさせる。1シーズンを通した時、彼らはどれだけ良くなるだろうか?」、『The Guardian』も「ヌーノ・タバレス、ホワイトらとともに、良い形でチームに落ち着いた」と、早期でチームにフィットしたことを高く評している。