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久保建英の来季マドリー復帰について専門メディアは厳しい指摘。マジョルカでは「期待に応えていない」として新MF獲得の噂も

THE DIGEST編集部

2021.12.31

去就が注目される久保だが、マドリー復帰への道はまだ遠いようだ。(C)Getty Images

 今季、レアル・マドリーからマジョルカにレンタルで加入した久保建英。2年ぶりに復帰した古巣での前半戦は、浮き沈みに富むものとなった。

 東京オリンピックで好パフォーマンスを発揮した後のシーズン、新天地で早くも攻撃の中心として君臨してきたが、ラ・リーガ第6節マドリー戦の前半で右膝を傷めて交代すると、長い治療とリハビリを余儀なくされ、15節ヘタフェ戦でようやく復帰。翌節のアトレティコ・マドリーで劇的な決勝ゴールを単独ドリブルから決めて勝利に貢献した20歳は、続くコパ・デル・レイのジャネーラ戦、リーガ18節グラナダ戦と先発出場を飾り、完全復活をアピールして多忙を極めた2021年を締めた。

 長く戦線を離脱した間もチームからサポートを受けたことで、今後の"お返し"を誓っている久保だが、目標のひとつにはマドリーへの復帰があることは間違いない。2019年の加入以来、マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、再びマジョルカと武者修行が続いている彼が、今夏以降に「エル・ブランコ」のユニホームを身に纏うことができる可能性はいか程なのだろうか。
 
 これについてマドリー専門メディア『Defensa Central』が言及し、「マドリーでは右ウイングでの起用が有力視されているが、現在の主力やコンバートされた選手もおり、このポジションでの定着は難しい。しかしカルロ・アンチェロッティ監督は、この日本人選手に対して扉を閉ざす気はない。残りのシーズンは十分にあり、自身をアピールできる時間がある」との見解を示した。

 一方、『The Real Champs』は久保の可能性について、「ボールを持てばトリッキーであり、ファイナルサードではクリエイティブなパスを出せるクボは、いつか世界的なプレーメーカーになれるだろう。しかし、彼の可能性を全て活かすのは簡単ではない。それには、より積極性や一貫性が求められるが、彼は他の多くの若手選手と同じように、まだメンタルとフィジカルの面で欠けている部分がある。誰もが、ヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴのような決定的な選手になれるわけではない」と評している。