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日本代表

モウリーニョも称えた元ポルトガル代表DFが漁師に仰天転身! いったいなぜ?「サッカー人生はいつか終わる」

THE DIGEST編集部

2022.01.05

R・マドリー時代には、大スターのC・ロナウド(右)とも数多の名シーンを演出したコエントラン(左)。彼は引退後に漁師となった。(C)Getty Images

R・マドリー時代には、大スターのC・ロナウド(右)とも数多の名シーンを演出したコエントラン(左)。彼は引退後に漁師となった。(C)Getty Images

 ファビオ・コエントラン。この名を覚えているサッカーフリークも少なくないだろう。2011年の夏からおよそ4年間にわたってレアル・マドリーに在籍していた名サイドバックだ。

 クリスチアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、メスト・エジル、カカ、マルセロ、セルヒオ・ラモス、シャビ・アロンソといったタレント陣が君臨したチームにあって目立つ存在ではなかったが、指揮していたジョゼ・モウリーニョをして「素晴らしい選手で、彼のユーティリティー性が大好きなんだ」と評されたコエントランは、ファンの記憶に残る選手であった。

 ポルトガル代表としても52キャップを数え、母国でも名の知れた存在となった。そんな銀河系軍団の一員でもあった名手が、驚きの人生を歩んでいる。昨年7月に生まれ故郷のクラブでもあるリオ・アベとの契約満了に伴ってフリートランスファーとなり、事実上の現役引退を余儀なくされていたのだが、ポルトガルのYouTubeチャンネル『Empower Brand Channel』のインタビューに応じた本人は、自身が漁師となったことを告白した。

 スター街道にいた選手が、なぜ漁師となったのか。もともと住民の大半が漁師という田舎町カナシスの生まれだったコエントランは、「これは俺の運命だった。別にプロサッカー選手から漁師になることが恥だとは思わない」と語った。

「他の仕事と同じことだ。それに漁師になれば、美しい海が待っている。俺はそれを必要としていた。俺は海を愛していたし、その夢を追いたかったんだ。それに小さい頃からボートを持っていた父親とよく釣りに出かけていたんだ。だから、俺の人生は海と漁にあると感じていた」
 
 さらに「驚かれるかもしれないけど、これこそ俺が望んでいた人生だと思う」と口にしたコエントランは、こう強調した。

「サッカー人生はいつか終わりを迎えるものだとわかっていたし、はやく次の人生に歩み出さなくてはいけないと感じていた。今は漁師となったけど、俺の幸せは船(自前)とともにある」

 現役引退後に驚きの新生活をはじめる選手たちは少なくない。だが、そのなかにあっても、コエントランの漁師という決断は稀有なものと言えるだろう。彼の今後の人生が幸多からんことを願いたい。

構成●THE DIGEST編集部
 

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