海外サッカー

井手口陽介は自業自得? 元レンジャーズOBが相手の“悪質タックル”を擁護「スローダウンして痛い目に遭った」

THE DIGEST編集部

2022.01.24

セルティック移籍後初スタメンを飾った井手口。しかし、彼はいきなり激しい肉弾戦で負傷を余儀なくされた。(C)Getty Images

 サッカーの本場で強烈な"洗礼"を受けたと言うべきだろうか。

 現地時間1月22日に開催されたスコティッシュカップ4回戦で、セルティックは3部のアウラ・アスレティックと敵地で対戦。接戦の末に2-1で勝利してラウンド・オブ16へ駒を進めたが、この試合で負傷退場を余儀なくされたのが、井手口陽介だ。

 今冬にガンバ大阪からセルティックに加入した25歳は移籍後初スタメンに抜擢。14分には先制点の起点となり、真骨頂の潰しでも現地実況を唸らせるなど、持ち味を存分に発揮した。

 だが、上々のプレーぶりだった井手口が60分にアクシデントに見舞われる。ボールを競り合った際に相手MFモハメド・ニアンの激しいタックルを受け、左の足首を思い切り踏まれてしまったのだ。

 これによって交代を強いられた井手口。試合後、アンジェ・ポステコグルー監督は「ヨウスケは大丈夫だろう」と語ったが、足を引きずってピッチを去った日本人MFの姿は実に痛々しいものがあった。

 無論、ニアンのアフターチャージには非難が殺到した。元スコットランド代表MFマイケル・スチュアートは、英公共放送『BBC』で、「足首を真上から踏んでいる。これは防ぐことはできなかったと思う。こんなのは"脚の壊し屋"だよ」と厳しく断じたぐらいだ。
 一方で不可抗力だとする声もある。『BBC』のラジオ番組の取材に応じた元レンジャーズのDFリチャード・フォスターは、「ニアンは退場にはならないと思う。強烈なタックルだったが、しっかりとボールを勝ちとっている」と主張した。

「私が若手の頃に教えられた大事なポイントとして、五分五分の状況で行く場合は、相手選手と同じスピードとインテンシティーでいかなければいけないということがある。話題のシーンでイデグチはスローダウンし、相手はボールに突っ込んできた。

 もしも、ふたりが同じスピードで突っ込んでいたら、全く五分五分のタックルだっただろうし、誰も怪我をしなかったはずだ。だが、イデグチはスローダウンしたことで、非常に痛い目に遭ってしまったんだ」

 セルティックの宿敵であるレンジャーズのOBだからこその発言とも言える。だが、激しい肉弾戦が繰り広げられるスコットランド・サッカーの酸いも甘いも知る名手の言葉を井手口はどう受け取るだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】相手MFは驚き! 井手口が負傷したハードチャージシーンをチェック
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