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日本代表

日本代表の「楽勝」を各国メディアが報じるなか、伯メディアは厳しく指摘「脆弱な中国には十分でも、サウジを倒すには…」

THE DIGEST編集部

2022.01.29

着実に勝点3を積み重ねた日本代表。伊東(右)の活躍が光った。(C)Getty Images

着実に勝点3を積み重ねた日本代表。伊東(右)の活躍が光った。(C)Getty Images

 1月27日、カタール・ワールドカップ予選のアジア最終予選が行なわれ、日本代表は2-0で中国代表を下し、5勝2敗でグループBの2位をキープした。

【動画】中山のクロスにドンピシャのヘッド!伊東純也の鮮やかな3戦連発弾

 キャプテンの吉田麻也、守備の要である冨安健洋を揃って欠くなど不安材料の多かった日本だが、埼玉スタジアムでは中国相手に序盤から主導権を握り、13分には伊東純也の突破からのクロスが相手DFのハンドを誘発してPKを獲得、大迫勇也がゴール右隅に決めて早々に先制。その後は攻勢ながらも好機を逸してスコアを動かせずにいたが、61分に交代出場の中山雄太のクロスを伊東が頭で合わせ、2点目を挙げた。

 得点はこれで打ち止めとなったが、強いプレッシングで終始中国にチャンスを与えず、スコア以上の完勝を収めた日本。森保一監督は「コンディションがバラバラのなか、イメージを共有し、連係や連動をすることができたのが大きい」「選手たちは相手の強みを見極めて、うまく対応してくれた」とチームを褒め称えたが、選手からは口々に「もっと積極的に仕掛けても良かった」という声が上がり、誰もが2月1日の大一番とも言える首位サウジアラビアとの一戦に目を向けていた。
 
 そんな日本について、アジア・サッカー連盟(AFC)は公式サイトで「日本は中国を倒してハンティングを続ける」と題した記事で、「試合開始とともに日本は試合を支配」「オオサコが自信を持って放ったPKは、中国GKが正しい方向に飛んだにもかかわらず、少しのチャンスも与えなかった」「ズヴォレ所属のナカヤマからの魅力的なクロスを、イトウは自信を持ってゴールの下隅にパワフルに叩き込んだ」とレポートしている。

 シュート2本に終わり、本大会出場へ望みを繋ぐための勝点を増やせなかった中国のメディアでは、通信社『新華社』が「中国は『5人の警備員』をスタメンに並べ、守備的な姿勢からカウンターでチャンスを創ろうとしたが、日本は4-3-3の攻撃的なスタイルで強いプレッシャーをかけて主導権を握り続けた。中国は効果的な反撃を構成できず、後半もメンバー交代を試みたが、ほとんど成功しなかった。数字上では、3位でプレーオフ進出はあり得るが、それは理論的な可能性に過ぎない」と終始ネガティブに綴った。

 中東のメディアも日本の結果に注目しており、スポーツ専門メディア『SPORT360』は「中国から貴重な勝利を収めた日本が、サウジアラビアに火をつけた」と報道。今節はオマーンを1-0で下した首位チームとの直接対決を前にした日本について、「今予選でのスタートが鈍く最初の3戦で2敗を喫するも、その後は予選突破に向けて復活。4連勝を飾ってサウジに肉迫し、一時は勝点1差まで詰めてきた」と伝えている。
 

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