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“序列低下”の南野拓実、主力負傷により再びチャンス到来!? 多くの現地メディアは今夏の去就に言及

THE DIGEST編集部

2022.02.23

相変わらず出場機会に恵まれない南野。この状況を打開できるのか。(C)Getty Images

 現地時間2月19日に行なわれたプレミアリーグ第26節ノーリッジ戦で、リバプールの南野拓実は90分にルイス・ディアスとの交代でピッチに立ち、アディショナルタイムの約4分間だけプレーした。

 その3日前のチャンピオンズ・リーグ(CL)インテル戦では出番なし、13日の25節バーンリー戦はベンチ外、そして10日の24節レスター戦でユルゲン・クロップ監督からゴーサインが出たのはやはり90分になってからだった(同じくディアスとの交代)。

 2月に入り、1日には日本代表の一員として先発出場した強敵サウジアラビア戦では貴重な先制点を奪って勝利に貢献し、リバプールに戻ってからは6日のFAカップのカーディフ戦でもスタメンに名を連ね、新天地デビューのディアスのお膳立てを受けて決勝点をゲットと、結果を残したものの、以降は前述の通り、アディショナルタイムだけでのプレーを余儀なくされている。
 
 アフリカネーションズ・カップに出場していたモハメド・サラーとサディオ・マネが復帰し、さらにディアスが加入からすぐにクロップ監督の信頼を得たことで、「ミナミノの序列はさらに下がった」と地元紙『Liverpool Echo』は綴り、日本人選手の厳しい残りシーズンを予想している。「勝負の月」だとしていた1月の5試合で先発出場1試合、1得点に終わり、「自身の挫折でチャンスを逃した」(同メディア)南野は、アレックス・オクスレイド=チェンバレンやカイデ・ゴードンにも先行を許したと見られている。

 ただし、同メディアはそれでもこの27歳の日本人を戦力外とは捉えておらず、全てのタイトル獲得を狙う戦力を必要とするリバプールにおいては、国内カップ戦では結果を残している彼もバックアッパーとして評価している。とはいえ、そうそうたる顔ぶれが揃う「ビッグ5(サラー、マネ、ロベルト・フィルミーノ、ジョオゴ・ジョッタ、そしてディアス)」を脅かすまでには至らないというのが、南野に対する見方だ。

 よほどの良い条件でなければ売却はしないというクラブの方針の下、戦力として認められながらも、しかしいつ訪れるか分からない出番を待ち続ける(出場どころかベンチ枠を争うことも強いられるだろう)という厳しい立場に置かれている南野だが、ジョッタがインテル戦で足首を痛め、さらにフィルミーノも筋肉に異常を抱えたことで、この数週間では再びチャンスが訪れる可能性があると複数の現地メディアは予想する。