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海外サッカー

「この地獄から抜け出たい」ウクライナでプレーする19歳の俊英FWが訴え!「これは戦争なんだ」とロシアの侵攻に悲痛な本音

THE DIGEST編集部

2022.02.25

ロシアの空爆が始まり、過酷な状況に晒されているウクライナ。そのなかでプレーを余儀なくされているティーンエージャーが心境を語った。(C)Getty Images

ロシアの空爆が始まり、過酷な状況に晒されているウクライナ。そのなかでプレーを余儀なくされているティーンエージャーが心境を語った。(C)Getty Images

「こんな地獄からは早く抜け出したい」

 刻々と変化する戦況に、思わず本音が漏れた。口にしたのは、ウクライナ1部リーグのチョルノモレツ・オデッサでプレーするブルガリア代表FWのマルティン・ペトコフだ。

 まだ19歳の俊英が、「地獄」と評したのは、ウクライナの過酷な現状だ。現地時間2月24日に「脅威から防衛する」としたロシアのウラジミール・プーチン大統領が特別軍事活動を承認。首都キエフなどへの本格的な空爆など軍事攻撃が続いている。

 今年1月の移籍市場で、母国の古豪レフスキ・ソフィアから入団したばかりだったペトコフ。慣れない新天地で訪れた恐怖に不安は募るばかりだ。ブルガリアの放送局『bTV』のインタビューに応じた彼は、「ここまでは順調に準備ができていたんだけどね。今は全く状況が変わってしまった」と語った。

「練習中に僕らは全員が集められて、『たったいまリーグ戦が中断になった』と告げられ、ホテルへの避難を余儀なくされたよ。今のところオデッサ市内に大きな混乱は起きていないけど、警察が街中にいて、緊張感はかなりある。それに僕は爆発音も耳にした。正直に言って、あまり情報が得られていないから不安だ」
 
 さらに「他の地域で起きていることが、ここでも起こり得るのは心配しかない。軍事的な対立など色々な話を聞いていると、これは戦争なんだと感じる」と漏らしたペトコフ。クラブから「『慌てる必要はない。とにかくここにいるんだ』と言われた」という19歳は、こう言い放っている。

「今はチームで一緒にいる方が安全だと思っている。でも、僕ら外国人選手は皆、ここから去ろうと決意しているよ。それは断固としてね。何よりも大事なのは僕らの健康であり、家族や愛する人たちのところへ帰ることだ。チェルノモレツでの僕のサッカー人生が続くかどうかはわからない。でも、僕はこの地獄にいたくはないんだ」

 現在はブルガリア大使館と連絡を取りつつ、帰国手段を模索中のペトコフだが、「飛行機は飛ばないからダメで、バスや車も厳しいかもしれない。ルーマニアかモルドバにいければいいんだけど……」と憂う。未来あるサッカー選手の「帰りたい」という切実な思いが実ると願いたい。

構成●THE DIGEST編集部

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