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「来季は真価が問われる」日本代表を“救った”三笘薫をブライトン地元メディアはどう見た?「プレミアは全く別次元」

THE DIGEST編集部

2022.03.29

オーストラリア戦では殊勲者となった三笘。値千金の2ゴールをねじ込んだサムライを英メディアが分析した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 いまや日本代表にとって欠かせないトリガーとなっているのが、三笘薫だ。とくに現地時間3月24日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選のオーストラリア戦では、ポテンシャルを遺憾なく発揮した。
【動画】代表初ゴールがW杯出場に導く決勝弾! フロンターレラインの仕上げは三笘薫!

 スコアレスで迎えた84分に交代で登場した三笘は、わずか5分後に山根視来のクロスをゴール左隅に流し込んで先制点をゲット。さらに5分後には鋭いドリブルでペナルティエリアに侵入すると、強烈なシュートで相手守護神マシュー・ライアンの牙城を崩してダメを押した。

 苦戦を強いられたサムライブルーをW杯出場に導いた24歳。そんな殊勲者となった若武者は、彼の保有元であるブライトンの地元メディアはどう見ているのだろうか。

 昨夏に川崎フロンターレからプレミアリーグの古豪ブライトンに移籍した三笘は、就労ビザの関係もあり、そのままベルギーのユニオン・サン=ジロワースにレンタルで加入。今季は公式戦21試合に出場して6ゴール・3アシストとまずまずの成績を残している。

 ウイングバックも卒なくこなし、持ち味だった鋭いドリブル突破にも磨きがかかっている。まさに日進月歩で飛躍を続ける三笘を「彼はエキサイティングな選手のひとりだ」と絶賛するのは、ブライトンの専門メディア『Sussex Express』だ。

 同メディアは、今回の代表ブレークについて「ブライトンが世界中に豊富な才能を持っていることが明確になった」と主張。そのうえで「ジェレミー・サルミエントとモイセス・カイセドはエクアドルを、カオル・ミトマは日本を、それぞれワールドカップに導いた」とし、次のように続けた。

「ファンにとっても、間違いなくエキサイティングな時期だ。それはクラブが綿密に進めてきた近年の移籍戦略の成果でもある。無論、プレミアリーグは大きなステップアップの場であり、レンタル先から世界中から集まった若い才能ある選手たちが戻る来シーズンは、契約と育成の真価が問われる場となる」

 一方で「まだまだここからだ」という厳しい見解を示すメディアもある。地元紙『The Argus』は、普段から三笘を見続けているというベルギー人ジャーナリストのトーマス・キャミ氏のコメントを紹介している。

「カオルはベルギーでずば抜けたものを見せているが、プレミアリーグは全く別次元だと私は思うんだ。だから、おそらく最初はチャンスを与えられはしない。ただ、ブライトンでも、ここに入った時と同じように、交代要員として出場して印象を与えていき、最終的にスタメン定着を狙う必要があるだろう。もちろん、それは簡単なことではない」

 はたして、三笘はプレミアリーグの大舞台でも飛躍を見せられるのか。3月29日に本拠地・埼玉スタジアムで行なわれるベトナム戦(カタールW杯予選最終戦)は、スタメン出場が予想されているだけに、貴重なアピールの場となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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