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「驚異的」「美しい」多数の現地メディアが香川真司の先制アシストを絶賛も、本人は「ただのロングパス」と謙遜。去就については「バルサから…」

THE DIGEST編集部

2022.04.11

リーグ最終戦で今季初スタメンを飾った香川が先制点をアシストした。(C) Getty Images

 現地時間4月10日、ベルギーのジュピラー・プロリーグ最終節(34節)が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)は3-0でスタンダール・リエージュを下して、4連勝で全日程を終えたが、プレーオフ(ヨーロッパ・カンファレンス・リーグ出場権争い)圏内入りにはあと一歩及ばず、9位でシーズンを終えた。
 
 この試合、今冬に加入した香川真司が初めてスタメン入りを果たし、22分に自陣からの鋭いロングパスで原大智の先制点をアシスト。背後からの浮き球を一発で足もとに収め、シュートでは冷静にゴール左隅に流し込んだ原も見事だった。その6分後、香川が蹴ったCKをトニ・ライシュトナーがフリックすると、ファーサイドの林大地が押し込んで加点。STVVは77分に橋岡大樹の折り返しをジョアン・クラウスが詰めてダメを押した。

 伊東純也擁するヘンクに得失点差で下回ってプレーオフへの道を閉ざされることになったものの、最後の9試合で無敗(7勝2敗)、そして最終戦を快勝で締めたことで、ベルント・ホラーバッハ監督は「我々は素晴らしいプレーを見せた。それはセンセーショナルなほどに良く、これ以上良い方法でシーズンを終わらせることできなかった。素晴らしいシーズンを送り、本当に満足している」と語った。

 また、クラブは「この試合のクリーンシートと3つの美しいゴールだけでは、欧州カップ戦行きを懸けたプレーオフに出場することはできないが、それでもこのチームを誇りに思う」「1万人以上のサポーターが大規模なパーティーを開くのに十分な理由がある」と、公式サイトなどでポジティブに記述。そして、最終節で先発出場して65分間のプレーで存在感を示した日本人ナンバー10について「香川のアシスト、素晴らしいと言う他ない」と称賛した。

 しかし、当の本人は「僕のアシストのおかげではありません。大智は素晴らしくボールを収め、完璧なフィニッシュを見せました。僕はただ、パスを出しただけです。ただのロングパスです(笑)」と謙遜。また、初スタメンについては「最後に先発出場したのは、かなり前のことなので、とても興奮しました」と語り、さらに「プレーオフ進出を逃したことは、少し残念に思っています。それに参戦できれば良かったのですが、もう終わったことです。来季こそは、と思います」と今後への意気込みも示した。
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「STVVに留まるか? バルセロナからオファーをもらったら、そちらに行きます!」