現地時間４月16日に行なわれたFAカップ準決勝で、リバプールはマンチェスター・シティを３-２で下し、４冠達成に向けてまた一歩前進した。

　シティGKザック・ステフェンの失点に直結したミス、チアゴ・アルカンタラのテクニカルなラストパスからのサディオ・マネの鮮やかなダイレクトボレーによるゴール、後半アディショナルタイムでのベルナルド・シウバの追撃弾など、会場となったウェンブリーは大いに沸いたが、この聖地のピッチにも、ベンチにも、南野拓実の姿はなかった。
【PHOTO】アイドル級の可愛さ！ 韓国チアリーダー界が誇る美女、アン・ジヒョンの“悩殺ショット集”を一挙チェック！ 　FA杯ではここまで４試合に出場して３得点と結果を残してきた日本人アタッカーは、３月20日の同カップ準々決勝ノッティンガム・フォレスト戦（後半途中から27分間プレー）以降、公式戦全５試合で一度も出場機会は訪れず、そのうち４試合ではベンチにすら入れず……。２月からの公式戦18試合では、実に13試合でベンチ外（６試合）、もしくはベンチで90分間を過ごしている。

　モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタの「ビッグ４」に、さらに今冬よりコロンビア代表のルイス・ディアスがポルトから加わったことで主力級選手が増加し、南野、ディボック・オリギら「バックアップ組」はFW陣における序列がさらに低くなってしまった。

　プレミアリーグではシティと勝点１差のマッチレースを展開し（つまり１試合も落とせない）、カップ戦もラウンドが進むごとに相手の強さが増していくなど、残りのシーズンの中でメンバーを落として臨める試合はほとんどないという状況のリバプールだが、怪我さえなければ「ビッグ５」内でのローテーションでこれを乗り切れるとも見られており、ゆえに南野らに今後、出番が回ってくる機会は極めて少なくなりそうだ。

　チームに不測の事態でも起こらない限り、ピッチに立つことは難しいのではないかとの見方も少なくない南野だが、一方で彼の“ベンチ外”を惜しむ声も多い。今回のシティ戦でも、現地ファンがSNSに「南野はこのような扱いを受けるに相応しいことを何かしたのか？」「少なくともベンチ入りメンバーには入るべきだ」「タキがいなければ、（勝利の）パーティーはない」「南野が使われない理由を教えてほしい」「かわいそうなタキ。彼のプレーが見たい」と投稿している（『sportskeeda』より）。

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