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海外サッカー

「5日間で2つのタイトルに別れ」バルサ、19年ぶりのホーム連敗に現地メディア酷評。宿敵レアルは96年以来の偉業達成と明暗くっきり

THE DIGEST編集部

2022.04.19

19年ぶりのホーム連敗を喫したバルサ。チーム内外から失望の声が聞かれた。(C) Getty Images

19年ぶりのホーム連敗を喫したバルサ。チーム内外から失望の声が聞かれた。(C) Getty Images

 現地時間4月18日、ラ・リーガ第32節が行なわれ、バルセロナは0-1でカディスに敗れ、首位レアル・マドリーとの勝点差は15に広がった。

 2位のバルサが本拠地カンプ・ノウに降格圏(18位)のチームを迎えた一戦、ホームチームはボールポゼッションで大きく上回りながらも、同じぐらいのチャンス創出を相手に許し、48分にはGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの2度の好反応も虚しく、ルーカス・ペレスにこぼれ球を詰められて先制されると、最後までこれを挽回することはできずに終わった。
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 4日前のヨーロッパリーグ(EU)準々決勝フランクフルト戦では3点を先取されての衝撃の敗戦(2-3)を喫しており、カンプ・ノウでは2連敗。地元スポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』によれば、これは屈辱と失望に満ちたシーズンとして記憶されている2002-03シーズンに、リーガでデポルティボに2-4、チャンピオンズ・リーグ(CL)でユベントスに1-2で敗れて以来、19年ぶりのものであるという。

 シャビ監督は試合後、「我々は腹を立てている。CL出場権争いで優位に立ち、リーガのタイトル争いを継続するための絶好の機会を逸してしまった。我々はリーガに別れを告げようとしている。我々はバルサであり、もっと多くのことを成し遂げなければならない。チームはもっと、欲望、熱意を示す必要がある」と失望と反省の弁を述べ、敗因としては「チャンスは創ったが、ボールがゴールに入らなかった」点を挙げ、ペドリら負傷者の存在については「負傷者は多いが、負けたことの言い訳にはならない」と語っている。

 この日、アンドレス・イニエスタと並んでバルサでの出場試合数が歴代3位の674試合に達したMFセルヒオ・ブスケッツは、この偉業については「とても幸せであり、誇り」と語ったものの、試合を振り返ると、「時間を浪費し、より状況を困難なものとしてしまった。多くのことを改善しなければならない。残り7試合、全力を注いで全てを勝たなければならない」と厳しいコメントばかりが並んだ。

 厳しいのは自己評価だけでなく、現地メディアからの評価も同様。『MUNDO DEPORTIVO』は「得点も結果もなし」と嘆きながら、「より多くのチャンスを創出した点で、シャビは正しかったが、チームからはこのところ、相手を威圧するような連係の整ったプレスサッカーは見られず、爆発的な力も失われており、自信や良い雰囲気を必要としている。ジェットコースターのような状況を改善するためにも、バルサはなんとかCL圏内でシーズンを終え、チーム力を回復し、最高レベルで競争を続ける必要がある」と指摘している。

 同じくバルセロナのスポーツ紙『SPORT』は「最も暗黒に満ちた聖なる週間」と題した記事で、「バルサはイースターの休日を良い形で終えることができなかった。木曜日にフランクフルトに敗れた後、カディスに対して新たな敗北」「シャビのチームの姿は、サンチャゴ・ベルナベウでレアル・マドリーを驚かせた時(リーガ29節で4-0の大勝)のチームとは、程遠いものだった」と報じた。
 
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