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「関係者全員に有益な取引」ベンチ外が続く南野拓実、リバプール&新天地候補の両専門メディアが今夏の移籍を予測!

THE DIGEST編集部

2022.04.21

今季はカップ戦で結果を残した南野だが、リーグ戦やCLでは多くの出場機会を得られていない。(C) Getty Images

 現地時間4月19日に行なわれたプレミアリーグ30節、リバプールはマンチェスター・ユナイテッドを4-0の大差で下し、暫定ながら首位に立った。
 
 序盤から主導権を握り、ルイス・ディアス、モハメド・サラー(2点)、サディオ・マネらFW陣の得点力が爆発するなど、改めて「レッズ」の強さを示す一戦となったが、この日のアンフィールドにも、南野拓実の姿はなし。公式戦4試合連続でベンチ外(出番なしは6試合連続)となった。

 最後に彼がピッチに立ったのは丸1か月前の3月20日のFAカップ準々決勝ノッティンガム・フォレスト戦(交代出場で27分間プレー)で、今やサラー、マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタ、ルイス・ディアスら「ビッグ5」が立ちはだかる中で、ベンチに入ることすら困難な状況となっている。

 英国の総合メディア『HITC』は「今季のプレミアリーグで78分間しかプレーしていない日本代表の南野は、間違いなく間もなくアンフィールドを離れる選手のひとりだ」、またリバプールの専門メディア『LIVERPOOL.COM』は「冬にリバプールが攻撃をさらに充実させたことは、南野の立場をさらに危うくした。別れを告げるタイミングが来ているのは確かだ」「今夏は、彼の才能を資金にする完璧な機会となる」と、いずれもシーズン終了後に日本人アタッカーの移籍を断定的に報じた。

 後者はまた、「今夏に売却されてユルゲン・クロップ監督に総計9500万ポンド(約159億円)をもたらす可能性がある6人の選手」に、ネコ・ウィリアムズ、ナット・フィリップス、アレックス・オクスレイド=チェンバレン、ジョー・ゴメス、フィルミーノとともに南野を選出し、以下のように綴っている。

「日本人FWは2年以上前にオーストリアから到来して以降、チームに定着するのに苦労しているが、今季はカラバオ・カップの"スペシャリスト"となり、5試合で4ゴールを挙げた。FA杯でも4分の3に出場したが、プレミアリーグとチャンピオンズ・リーグでは多くのプレー時間を得られず、前者で最後にプレーしたのは2月中旬(20日)の26節ノリッジ戦だ(しかも終了間際の1分間だけ……)」

「今夏に他のクラブへ移籍することは、おそらく関係者全員にとって最善の策である。移籍専門サイトの『Transfer Markt』は南野の市場価格を1100万ポンド(約18億円)弱と評価しているが、リバプールは彼を売却するにあたり、それよりももう少し高い金額を望んでいるだろう」
 
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