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海外サッカー

「唯一恥をかかなかった選手」アーセナルはライバルに惨敗も…冨安健洋に多くの現地メディアが賛辞! 採点7の高評価も

THE DIGEST編集部

2022.05.13

トッテナム戦で奮闘を見せた冨安だが、チームは0-3の惨敗に終わっている。(C) Getty Images

トッテナム戦で奮闘を見せた冨安だが、チームは0-3の惨敗に終わっている。(C) Getty Images

 現地時間5月12日、プレミアリーグ第22節の延期分が行なわれ、4位のアーセナルはチャンピオンズ・リーグ出場権争いのライバルである5位トッテナムに0-3の大差で敗れて、両者の差は勝点1に縮まった。
 
 敵地での一戦、「ガナーズ」は12分にハリー・ケインにPKを決められると、33分にはソン・フンミンに肘打ちを食らわせたロブ・ホールディングを2度目の警告で失って数的不利を負い、37分に再びケイン、さらに後半開始直後にはソンにダメを押され、ライバルの肉迫を許すこととなった。

 ミケル・アルテタ監督は「美しい試合を破壊された」と、審判への批判を口にし、クラブの公式サイトも判定に疑問を呈したが、多くの現地メディアは『彼は何を考えていたのか?』(日刊紙『The Guardian』)、「愚か。馬鹿げている」(『talkSPORT』でのコメンテーター、イアン・アブラハム氏)と、ホールディングに厳しい目を向けた。また、元イングランド代表DFのガリー・ネビルは「ソンはホールディングを子どものようにあしらった」と印象を語っており、アーセナルの守備陣にとって苦しい90分間となったのは事実だろう。

 その中で、前節リーズ戦に続いて左SBとして先発出場した冨安健洋は奮闘。ケインのシュートをブロックしてピンチを防ぎ、ホールディング退場後はCBに役割を変え、さらにガブリエウ・マガリャンイスの負傷退場後は最終ラインの中で定位置を移すなど、1試合の中で4つのポジションを担うこととなった。専門メディア『Whoscored.com』によれば、53回のボールタッチで、パスは39回で成功率92%、空中戦は1回で勝利、クリア4回、インターセプト1回、ボールロスト1回というスタッツを記録している。

 現地メディアの評価を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で「5」と及第点に満たないものの、最終ラインの中ではガブリエウと並んで最高の数字(ちなみに苦戦の要因となったホールディングは「2」)。一方、英国公共放送『BBC』の視聴者投票による採点では、チーム4番目の評価だったが、数字は「4.62」と厳しいものとなった(同メディアで最優秀選手に選出されたトッテナムのソンは「8.22」だった)。

 日刊紙『Evening Standard』はマルティン・ウーデゴーと並んでチーム最高の「6」を日本人選手に与え、寸評では「左からカットインしたケインに対して、見事なブロックを披露。おそらく、この夜のアーセナルのベストプレーヤーだろう。CBとしても満足のいくプレーだった」と賛辞を贈っている。
【動画】冨安健洋がトッテナム戦で孤軍奮闘! ケインのシュートを完璧にブロックも
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