専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
日本代表

国籍偽装疑惑のエクアドル代表、W杯出場権を剥奪か!? 代替出場はチリかペルーか!? なぜかイタリア、ウクライナを推す声も

THE DIGEST編集部

2022.06.10

W杯南米予選を3位で突破したエクアドルだが、出場権剥奪が濃厚のようだ。(C) Getty Images

W杯南米予選を3位で突破したエクアドルだが、出場権剥奪が濃厚のようだ。(C) Getty Images

 カタール・ワールドカップ予選を4位で勝ち抜き、本大会へ駒を進め、グループステージでは開催国カタールらと同じ組に入ることも決定しているエクアドル代表だが、同予選で主力として8試合に出場したDFバイロン・カスティージョに関する国籍の偽装疑惑が浮上したことを受け、国際サッカー連盟(FIFA)が調査を行なってきた。

 そして現地時間6月8日、メキシコのテレビ局『TV Azteca』は、FIFAがエクアドルの出場権を剥奪し、チリを代替出場させることを決定したとして、10日にも正式に発表されると報じている。
【関連記事】なんと米メディアが早くもカタールW杯全試合の結果を徹底予想! 日本の結果、そして優勝国は!?
 23歳のカスティージョが国籍を偽装したとして、チリ・サッカー協会(FFC)がFIFAの規律委員会に異議を申し立て、これに対してエクアドル・サッカー連盟(FEF)は「同選手が我が国で誕生した証拠は多々ある」と反論したものの、FFC側の弁護士であるエドゥアルド・カルレッソ氏は「カスティージョの両親はコロンビアのトゥマコで結婚し、バイロンはここで生まれ、洗礼も受けている」と主張し、この事実が公式書類で証明されたものであると示していた。

 米国のスポーツ専門メディア『The Sporting News』は、エクアドルの違反が認められた場合、カスティージョが出場した8試合でエクアドルが獲得した勝点(15)が剥奪となり、予選順位は10チーム中の9位に転落。逆に対戦相手に勝点3が与えられると、チリが7位からの繰り上げで出場圏内に浮上することになると報道。その場合、ペルーは現在と同様の5位で、予定通りにオーストラリアとのプレーオフに臨むことになる。

 しかし、エクアドルを失格として全試合の結果を抹消することになれば、ペルーが4位浮上でストレートインとなり、コロンビアが5位でプレーオフ行きとなるという。オーストラリアとの最終決戦は13日に予定されているが、この場合は日程の再調整が必要となるだろう。

 W杯の歴史においては、このように予選を終えた後で、勝ち抜いたチームが失格となった前例はないため、今回、FIFAがどのような判断を下すかが注目されるが、世界中の人々からは様々な主張がなされているようであり、面白いものでは「この出場枠をイタリア代表に与えるべき」との声もある。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号