今季よりブンデスリーガ、ボルシアMGに新たに加入した板倉滉の新天地でのパフォーマンスが高評価を得ている。

　現地時間10日に行われた練習試合ではボランチのポジションで先発出場、その後、後半からはディフェンスラインに入るなど、異なるポジションでプレーした。試合も６-０で勝利し、板倉のクオリティが光る試合内容となった。

【関連記事】「キャリア最大の挑戦」日本代表の２選手が欧州名門クラブに加入！ 守田英正と板倉滉に寄せられる期待とは？ 　昨シーズンはマンチェスターシティからのレンタルでシャルケに移籍、ブンデスリーガ２部で１シーズンを過ごした。カップ戦も含め公式戦32試合に出場し、チームの１部復帰に大きく貢献している。

　今季は完全移籍でボルシアMGの一員となったことで、晴れて欧州５大リーグの一つであるブンデスリーガでの戦いに挑むこととなる板倉。現地では、新シーズンへの第一歩となる実戦デビューを称える声が報じられるなど、早くも高い期待が寄せられている。

　専門メディア『GladbachLIVE』では、ボルシアMGのダニエル・ファーク監督による板倉への評価を特集記事の中で伝えている。

　ファーク監督は板倉が複数のポジションを難なくこなしたことで「コウは本当にいろいろなポジションをこなせるポリバレントな選手だ」とコメント、続けて「体力も非常に優れている。また、今日は両方のポジションで見てみたいと思っていたが、（二つのポジションを）彼は本当によくやってくれた」と賛辞を贈った。

　加えて「また、彼は素晴らしい性格の持ち主であり、我々が彼と契約した理由をすでに証明してくれている。私は彼を完全に頼りにすることができる。そして、彼は間違いなく我々のチームにとって良い補強となる」と絶賛。さらに「コウはとてもオープンで知的な若者でもあり、そして、良いサッカー選手であるとともに、優れた人間性も備えているので、それも彼がうまく溶け込んでいる理由だ」と板倉の人間性も評した。

　また、同メディアも試合を振り返り「ひとつだけ確かなことは、この日本人プレーヤーが、その多才さによって、シーズン中にグラードバッハの重要な戦力となる可能性があるということだ」と、板倉のスキルについて見解を述べている。

　新たな環境で、早くも指揮官やチームメイト、さらに現地メディアからの信頼も得た板倉。ブンデスリーガの戦いの中で、そのポテンシャルをどこまで発揮させていくのか、25歳の今季の活躍が非常に楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部
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