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「深刻な負傷ではない」井手口陽介の近況を英メディアが分析。開幕絶望にも「緊急補強は必要ない」と指揮官は強調

THE DIGEST編集部

2022.08.01

無念の戦線離脱が報じられた井手口。専門メディアからは回復に向けたエールも送られている。(C)Getty Images

 スコットランドリーグの新シーズン開幕直前、日本人ファンにとって残念なニュースが流れた。セルティックの井手口陽介がトレーニング中の負傷により開幕戦出場は絶望。今後は治療に専念すると伝えられた。

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 昨年の12月31日に前田大然、旗手玲央とともにセルティックに入団した井手口。シーズン序盤より同クラブ入りを果たしていた古橋亨梧が高いパフォーマンスを披露していたこともあり、当初より大きな期待が寄せられていた。

 しかし、加入直後の公式戦で負傷し、その後は思うように出場機会を得られず。豊富な運動量で存在感を示す前田や、攻守で光るプレーを続けた旗手とは対照的に、最後まで目立った活躍が見られないままシーズンを終えている。

 また、井手口は2018年、最初の欧州移籍となったリーズユナイテッド所属時にも、スペイン、ドイツの2部リーグにレンタルされるなど、満足のいく結果を残せずに日本へ帰国している。

 そうしたなかで負った無念の負傷だ。アンジ・ポステコグルー監督は、開幕戦に向け開かれた会見の場で「イデグチはトレーニングで怪我を負った。足を何針か縫わなければいけないため、数週間離脱することになる」と、井手口の負傷の内容を語っていた。
 欧州で飛躍を遂げるべく、満を持してセルティック2シーズン目を迎えるはずだった井手口だが、またしても不運に見舞われた。開幕目前に戦線離脱となった日本人MFの最新情報について、セルティック専門メディア『67 HAIL HAIL』は、当面チームから離れることを踏まえ、ポステコグルー監督による「彼の怪我により、チームの今夏の移籍計画を変更する必要はない」とのコメントを掲載。そのうえで「負傷は深刻なものではない」と報じている。

 また、「ポステコグルー監督は、イデグチが中盤を長期的にカバーできると心配していないようだ」と記せば、長期の離脱に至らないと予測。「このMFは、セルティックのシャツを着てまだその実力を発揮できていない。そして好調のプレシーズンから一転し、このような事態となった。しっかり回復してまた会おう」とのエールで記事を結んだ。

 チームメートの華やかな活躍を目の当たりにしながら、試練の日々が続く井手口。セルティックがリーグ連覇を成し遂げるための貴重な戦力として、万全の状態での復帰を多くのファンが待ち望んでいる。

構成●THE DIGEST編集部

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