海外サッカー

冨安健洋、EL途中出場で「多才さを示した」と高評価! 一方でライバルも高採点を獲得、SBの競争は熾烈さを増すか

THE DIGEST編集部

2022.10.15

シーズン序盤戦から安定したパフォーマンスを見せる冨安。ライバルとの競争も激しさを増すか。(C) Getty Images

 現地時間10月13日、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第4節が行なわれ、グループAではアーセナルはボデ・グリムトを1-0で下して3連勝を飾り、首位を維持している。

 前節で3-0の大勝を飾った相手に臨んだアウェーマッチ、「ガナーズ」は24分にブカヨ・サカが壁パスでゴール前に迫ってシュートを放つと、相手DFのブロックのはね返りを自身の身体で詰めて先制。しかし、ホームチームの堅守にこれ以上の得点は叶わず、逆に後半は幾つかのチャンスを創られるなど、苦しい時間帯を迎えたが、これをしのいでなんとか勝点3を手にした。
 
 この試合、冨安健洋は3試合ぶりのベンチスタートとなったが、70分にベン・ホワイトと交代でピッチに登場。この2試合でプレーした左SBではなく、それ以前の右サイドに戻ってプレーし、攻撃では効果的なプレーは見せられなかったものの、守備ではいつも通りの安定感を示してみせた。

 現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』はこの辛勝の一戦のマン・オブ・ザ・マッチにGKマット・ターナーを選んだが、彼に与えられた10点満点中の「7」の採点は、冨安のそれと同じだった。一方で同メディアは「序盤、ホワイトとサカが右サイドで見事な連係を見せており、両者の間で理解が深まりつつある」とも綴っており、右SBのポジションの行方、そして冨安の今後の起用の仕方が気になるところだ。

 最後に英国公共放送『BBC』の視聴者投票による採点では、冨安はチーム8番目となる「7.41」。ちなみにホワイトは7番目の「7.46」、そしてこの試合で左SBに復帰したキーラン・ティアニーはサカに次ぐ2番目の「8.00」となっており、今後もSBのハイレベルな競争が展開されるかもしれない。

 日刊紙『Evening Standard』は及第点の「6」を日本代表DFに与え、寸評では「特筆すべき点として、ファーポストでの守備で注意を怠ることがなかった」と記述。一方、ホワイトは最高タイの「7」で、「休養が予想された中での驚きの起用だったが、これほどまでに信頼できるパフォーマーとなった」と賛辞を贈られている。ティアニーは冨安同様の「6」。続いて『THE Sun』紙では、冨安は「6」(寸評はなし)で、ホワイト&ティアニーの「5」を上回った。