ピッチ内外で、その存在はクラブの追い風となっている。

　レアル・ソシエダの久保建英は、現地時間10月13日、ヨーロッパリーグ（EL）第４節のFCシェリフ・ティラスポリ戦に途中出場し１アシストを決め、３対０の勝利に貢献した。

【動画】角度のないところから絶妙ヘッド！久保建英の“珍しい”アシストをチェック 　前半途中から相手チームが退場者を出したことにより終始、優位に進めている中で久保は62分からピッチに立った。ソシエダの攻勢が続き、２対０とリードして迎えた71分、相手ペナルティエリア内深い位置で味方から上がったクロスに久保が反応し、ヘディングで中央へ折り返すと、これをソシエダMFロベルト・ナバーロがダイレクトで押し込んだ。グループ首位を守る４連勝を決定付けるアシストとなった。

　スペインリーグでもレギュラーとして定着しここまで2得点を記録するなど、新天地でそのポテンシャルを如何なく発揮し続けている久保。一方で、背番号14はプレーのみならず、レアル・ソシエダのPRでも大きな役割を果たしていると現地メディアが報じている。

　スペイン紙『noticias de Gipuzkoa』は13日、「ファンを生み続けるクボの効果」と銘打った特集記事を配信。その中で、今年７月の加入以降の久保人気の高さを具体的な数字とともに伝えている。

　同メディアは「タケフサ・クボがレアル・ソシエダに移籍したことで、日本での期待感が高まり、その様子はクラブのソーシャルネットワークにも反映されている」と述べており、その上で「ラ・レアルのTwitterアカウントは契約当日から増加しており、YouTubeでもそれに劣らないほどである」と指摘した。

　さらに「Relevo（国内スポーツサイト）が発表したレアル・ソシエダからのレポートによると、このチャンネルの視聴者の53％は日本からと発表されている」として、久保の影響力の高さを強調している。

　加えて「この調査で示された視聴者の34.2％を占めるスペイン国内の消費者を大きく上回っており、Twitterでも、同じような動きが見られる。７月17日以降、それぞれのアカウントでは30万人以上のフォロワーを増やし、日本のアカウントはすでに４万人を超えている」とも明かしている。

　リーグ戦、EL、さらに11月には日本代表としてカタール・ワールドカップへの出場も見据えている久保。移籍後、その抜群の人気の高さでもクラブに追い風をもたらしている21歳は、大舞台でさらなる飛躍を遂げることだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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