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ベンゼマのバロンドール受賞を先人たちも称賛! GKクルトワは同僚を祝福も選考に皮肉と不満…スペイン紙は不運なイレブンを選定

THE DIGEST編集部

2022.10.20

35歳にしてバロンドールを初受賞したベンゼマ。その得点力はいまだ衰える気配がない。(C) Getty Images

 10月17日にフランスのサッカー専門誌『FRANCE FOOTBALL』が主催する「バロンドール」の授賞式がパリで行なわれ、同賞をレアル・マドリー所属のフランス代表FW、カリム・ベンゼマが手にした。

 34歳のストライカーは、2021-22シーズンにラ・リーガ、チャンピオンズ・リーグを勝ち取り、どちらのコンペティションでも得点王に輝いたことで、早くもから今季のバロンドールの最有力候補として、その名が挙げられていたが、1956年の初代受賞者であるイングランド人FWスタンリー・マシューズ(当時ブラックプール)の41歳に次ぐ、史上2番目に高齢での"受勲"となった。

【動画】バロンドール受賞後さっそくゴール! ベンゼマがロドリゴとのコンビから鮮やかな一撃
 かつてのマドリーでのボスである同胞のジネディーヌ・ジダンからトロフィーを受け取ったベンゼマは、「大きな誇りを感じている。ハードワークし、必死に練習に取り組んだ小さい頃のことを思い出す。子どもの頃からの夢で、ずっとこの賞を意識してきた。サッカー選手なら誰もが意識する賞だ」と語り、その喜びを表わしている。

 フランス人としては、レイモン・コパ(1958年)、ミシェル・プラティニ(1983、84、85年)、ジャン=ピエール・パパン(1991年)、ジダン(1998年)に次ぐ5人目の偉人誕生であり、先人たちからは以下のように祝福(さらなる激励も)の言葉が贈られた(コパは2017年に逝去)。

「カリムは、勝ち取ったものに値する。私は、彼に満足している。彼は常に自分自身に自信を持っていた。彼は自身が得点しない時でも、常に他の選手に良いプレーをさせる」(ジダン)

「受賞は極めて当然のことであり、誇りに思う。カリムは完璧なシーズンを送り、そこでチームの先鋒のひとりだった。彼は最も美しい宝石のひとつであり、これまでの努力が報われた。フランス・サッカーにとっても良いことだ」(パパン)

「ベンゼマはついに、バロンドールという聖杯に到達した。これを受賞したことで、偉大なサッカー選手の仲間入りを果たした。彼はフランス・サッカー界のレジェンドになりつつある。世界最高の選手としての大きな責任があり、来るカタール・ワールドカップでは、そのステータスを正当化するため、トップに立たなければならない」(プラティニ)

 34歳にして衰えを見せるどころか、長くキャリアのピークを維持している驚異の鉄人。そのコンディションを保つためには、相当な努力を重ねていることは言うまでもなく、イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、このリヨン出身のアルジェリア系フランス人のフィジカル面の「秘密」を明かしている。
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