現地時間10月29日、ブンデスリーガ第12節が行なわれ、フランクフルトは１-２で敗れた。

　勝点１差のライバルとの上位対決となったホームでの一戦、フランクフルトは一進一退の攻防の中で21分に右からのクロスをユリアン・ブラントに決められて先制されるが、その５分後、ペナルティエリア手前でランダル・コロ・ミュアニからパスを受けた鎌田大地が、シュートコースを見逃さずに右足を振り抜き、ゴール左隅に叩き込んで同点。しかし52分に好連係からジュード・ベリンガムにゴールを許すと、以降は反撃ならず、ドルトムントに順位を抜かれることとなった。

【動画】驚愕のミドル弾！ 鎌田大地、強豪ドルトムントを相手に鮮烈な今季リーグ７点目 　イェスパー・リンストロームへのファウルの有無をめぐって試合後には大きな議論が巻き起こった一戦（試合後にサシャ・シュテゲマン主審はフランクフルトにPKを与えるべきだったとコメント）、鎌田は前述の通り、同点ゴールをゲット。ランキング４位タイとなる今季７得点目を記録した彼だが、SNSでは「今日は我々の日ではありませんでした。ベストは尽くしました。アンラッキーだっただけです。チャンピオンズ・リーグ（CL／11月１日のスポルティング戦）に集中しよう」と、チームについて言及している。

　対して、クラブはSNSで「ダイチの力強いシュート！」「なんという創造者！」と賛辞を贈り、公式サイトでは「鎌田が強烈なシュートをファーコーナーに向けて放ち、試合を振り出しに戻した」「鎌田は今季７点目となる同点ゴールを決め、バイエルンのジャマル・ムシアラと並んで、リーガで最も多くのゴールを挙げているMFとなっている」と伝えた。

　ブンデスリーガ公式サイトも「今週、すでに（CLで）マルセイユを破っていた鎌田が、コロ・ミュアニのアシストを受け、18メートルの距離から１-１とした。今季７得点は、現在リーガで最も活躍しているMFであるムシアラと並ぶ数字だ」と綴り、また鎌田のゴールが「ゴール確率６％」という非常に難易度の高いものであることを紹介している。

　現地メディアの報道を見ると、日刊紙『BILD』は「日本人選手はゴールの反対側の隅に右足でボールを押し込んだ。好位置からのシュートだったが、GKグレゴル・コーベルがジャンプすらしなかったのは奇妙にも映った」と報道。サッカー専門誌『Kicker』は「ヘッセン州のチームは、マリオ・ゲッツェのよく考え抜かれたパス、機敏なディナ・エビンベ、ストライカーのコロ・ミュアニ、そして鎌田の良いプレーによって前進した」と、そのプレーに言及した。