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海外サッカー

「トミヤスと並んで最も市場価値が高い」CLで大活躍の鎌田大地に欧州クラブが興味深々!W杯の活躍次第では争奪戦も

THE DIGEST編集部

2022.11.04

貴重な同点PKを決めた鎌田。相手サポーターからレーザー光線を照射されるも、まるで動じることがなかった。(C) Getty Images

貴重な同点PKを決めた鎌田。相手サポーターからレーザー光線を照射されるも、まるで動じることがなかった。(C) Getty Images

 ドイツのアイントラハト・フランクフルトは欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ最終節でポルトガルのスポルティングを2対1で下し、グループDを2位でフィニッシュ。堂々の決勝トーナメント進出を決めた。
【動画】「氷のような冷静さ」鎌田大地の欧州CL3試合連続ゴールをチェック

 同じ勝点で迎えた直接対決。1点をリードされたなかで迎えた62分、PKで貴重な同点ゴールを決めたのが、この試合でも2ボランチの一角としてスタメン起用された日本代表MF、鎌田大地だった。キックの際、相手サポーターからレーザー光線を照射されるも、まったく動じることなく、笑顔を浮かべる精神力の強さを見せると、11メートルの対決ではゴールキーパーの逆を突いてゴールネットを揺らした。

 ドイツ・サッカー専門誌『Kicker』の採点(1~6で低いほど優秀)では、72分に殊勲の決勝点を挙げたランダル・コロ・ミュアニと並ぶ「2」の最高点を与えられた鎌田。さらにフランクフルトの現地紙『Frankfurter Rundschau』からは、以下のようにポジティブに評されている。

「序盤は試合をコントロールできず、ダイチ・カマダは早い段階(14分)でイエローカードをもらったが、それでも彼は勇気を失わず、挑戦を続けた。後半はよりアグレッシブな動きを披露。なかなかゴールに結びつかなかったものの、11メートルの位置から氷のような冷静さでゴールを決めてみせた」
 

 3戦連続のゴールで、日本人選手としてはシント=トロイデン(ベルギー)の香川真司(4点)に続いてCL通算得点記録の2番手(本田圭佑と同数)に浮上。データサイト『Opta』によれば、欧州5大リーグに所属し、全コンペティションにおいて今季30本以上のシュートを放っている選手のなかで、鎌田はもっとも決定率が高いという。

「38.7%」(シュート31本で12得点)を記録した日本人選手に続くのは、マンチェスター・シティ(イングランド)のアーリング・ハーランド(33.9%/シュート65本/22得点)、パリ・サンジェルマン(フランス)のネイマール(29.2%/48本/14得点)、RBライプツィヒ(ドイツ)のクリストファー・ヌクンク(27.1%/48本/13得点)、そしてバルセロナ(スペイン)のロベルト・レバンドフスキ(26.5%/68本/18得点)といった錚々たる顔ぶれだ。

 攻撃的な役割だけでなく、中盤の下がり目で守備やゲームメイクなどに費やす時間も多い。機を見て前線に上がっては決定機にうまく絡み、確実にゴールを決め続けてきた。この決定率のデータからは、鎌田がいかに効率良く、かつ効果的なプレーを見せているかが窺い知れる。
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