現地時間11月３日、イングランド２部のハダースフィールドは、カタール・ワールドカップの日本代表に選出されていたDF中山雄太の右足アキレス腱損傷を発表。これにより25歳のユーティリティーは、無念の代表離脱を余儀なくされた。

　ベテランの長友佑都（FC東京）と左SBの定位置を争う存在として代表招集を受けてきた中山。"仮想ドイツ"で臨んだ９月のアメリカ戦で先発起用してきた森保一監督にとっても、小さくない痛手だろう。

　今季からイングランド２部のハダースフィールドに加入していた中山は、公式戦15試合に出場。10月29日のミルウォール戦（２部第18節）では35メートル超はあろうかという位置からの"長距離ループシュート"を決めるなど、低迷するチームにあってたしかな存在感を発揮していた。
  　無論、ハダースフィールドにとってもショッキングな怪我である。この離脱について「彼らは大打撃を受けた。ディフェンスの中心で機能し、ワールドカップの代表メンバーにも招集されたばかりだったユウタ・ナカヤマを失ったのだ」と地元紙『Examiner Live』は大々的に報道。さらにチームを指揮するマーク・フォザリンガム監督は、次のように25歳の故障を惜しんだ。

「この離脱はすでに多くの選手を怪我で失っている我々にとっては信じられないぐらい不運なタイミングだと言わざるを得ない。さらに我々全員はユウタがカタール・ワールドカップに日本代表として参加できなくなったことはとても残念に思っている。これは彼が勝ち取ったこれ以上ない経験になるはずだったものだ」

　さらに「我々は彼のリハビリにきちんと寄り添うつもりだ」と復帰に向けた全力支援を語ったフォザリンガム監督は、「ユウタは素晴らしいパーソナリティーを持っていて、仕事に対する熱意がある。その精神力がこの苦しい時期を一刻も早く乗り越えるための大きな力になるはずだ」と、中山のメンタリティーが早期復帰に向けたカギになると説いた。

　小さくない衝撃をもたらした中山の離脱。森保ジャパンにとっては、文字通り緊急事態だが、果たして追加招集されるメンバーは誰になるか――。

構成●THE DIGEST編集部

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