４年に一度のサッカーの祭典は、華々しいセレモニーによって幕を開けた。

　11月20日、サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）の開会式が行なわれ、韓国の世界的人気グループ「BTS」のジョングクが登場。カタールの人気歌手ファハド・アル・クバイシとともに、W杯公式サウンドトラック「Dreamers」を熱唱した。

　ハリウッド俳優モーガン・フリーマンが“進行役”のような立ち位置で登場するなど、カタールらしい豪華な演出で進んだ開会式。それをより華やかなものとしたのは、BTSのメンバーの一人であるジョングクだった。

　スタジアムの中央に設置されたステージ上に、往年の大スターであるマイケル・ジャクソンを彷彿とさせる黒一色のシックな衣装で登場したジョングク。すると、キレのあるダンスを披露しながら、さすがの歌唱力で「Dreamers」を歌いきり、超満員の会場を大いに盛り上げた。

　世界中の熱視線が注がれる舞台で、堂々たるパフォーマンスを披露したアジアンスターには、海外のスポーツメディアも感嘆の声を上げている。
  　米放送局『ESPN』は「誰が登場するかはほとんど知られていなかったなかで、現れたジョングクはセンセーショナルなパフォーマンスを見せた」と絶賛。さらにアルゼンチン・メディアの『Infobae』は「過去と比べても印象的な開会式だった」とし、「ジョングクの歌やモーガン・フリーマンの演技に、６万人が熱狂した」と興奮気味にリポートした。

　また、カタールの地元紙『The Peninsula Qatar』は、母国での一大トーナメントの幕開けに、感慨深げなメッセージを記している。

「カタールは史上最高のワールドカップを開催すると常に言ってきた。そのための準備もしっかりと整えてきた。そして、その幕開けは歴史的なものとなった。とくにジョングクとカタールの歌手アル・クバイシのパフォーマンスはセレモニーを彩る素晴らしいものだった」

　世界中を沸かせた豪華絢爛なショーとともに始まったサッカーの祭典は、いかなる決着を見るのか。約１か月の後にドーハのルサイル・スタジアムで行なわれるファイナルまでの熾烈な戦いを楽しみたい。

構成●THE DIGEST編集部

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