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「日本を過小評価すべきではない」元浦和指揮官ブッフバルトがドイツ代表に警鐘! 森保ジャパンは「危険な相手」【カタールW杯】

THE DIGEST編集部

2022.11.21

日独サッカー界の酸いも甘いも知るブッフバルト氏(左)が、森保一(右)監督率いる日本への持論を語った。(C)Getty Images

 森保ジャパンにとって、4年間の集大成と位置付けられる"大戦"が迫っている。現地時間11月23日に行なわれるカタール・ワールドカップグループEの開幕節で、日本代表はドイツ代表と対戦する。

 史上初のベスト8入りを見据える森保一監督の率いるサムライブルーにとって、その壁は決して低くはない。なにせ、優勝候補の一角に数えられるドイツは、スペインとともに同グループの本命と目される。戦力値、そして周囲の下馬評を考えても、日本が厳しい戦いを強いられるのは必至だ。

 しかし、ドイツ国内では「日本を侮るべきではない」という声も聞こえている。現地時間11月20日にドイツ紙『Augsburger Allgemeine』の取材に応じた元ドイツ代表の主将ギド・ブッフバルト氏は、「彼らは非常に危険な存在だ」と警鐘を鳴らしている。

 1990年のイタリア・ワールドカップでアルゼンチン代表のエース、ディエゴ・マラドーナを完璧に封じて世界制覇に貢献した名手として知られるブッフバルト氏は、キャリアの晩年だった1994年7月から約3年間に渡って浦和レッズでプレー。引退後には2004年から約3年も古巣・浦和を指揮して同クラブを初のJ1制覇に導いた経験を持っている。

 そんな日独のサッカー観を熟知したプロフェッショナルは、地元紙のインタビューで日本戦に向けたコメントを求められた際に、「たしかな秩序と個々の力を持っている彼らはサプライズを提供する可能性を秘めていると思う」と断言。そして、どこか余裕な雰囲気が漂う世間の空気にクギを刺すかのように、こう言ってのける。
 
「技術的にも非常に優れる彼らは、きっちりと統率が取れている。とても危険な相手だと私は思うね。とくに初戦はドイツも試合勘的な部分も含めて慣れていないから、とても難しい試合になると思う」

 さらに「とくにダイチ・カマダとリツ・ドウアンは我々ドイツ人でも知っているぐらいの選手だ」と日本のキーマンを挙げたブッフバルト氏は、まさかのグループステージ敗退で涙をのんだ4年前のロシア大会での経験から母国代表への提言を口にした。

「日本はあの時のメキシコと同じように危険な相手になる。侮ってはいけない。彼らはもう過小評価をするべきではないし、手を抜くことなく真剣に取り組むべきだ」

 百戦錬磨の英雄から激を飛ばされたドイツ。レジェンドの言葉が届いているかは定かではないが"本気"となるであろう彼らが、森保ジャパンといかに闘うかは実に興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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