日々ヨーロッパの一線級で活躍するサムライのインタビューが話題となっている。

　事の発端は、現地時間11月22日にグループステージの３戦目に対戦するスペインの日刊紙『AS』が、日本代表DFの冨安健洋に行なった囲み取材での一幕だ。

　慣れ親しんだ英語でスペイン人記者から、「スペイン代表で気になる選手は？」と問われた冨安は「チアゴ（チアゴ・アルカンタラ）」とコメント。しかし、今大会の同代表にチアゴは含まれていない。そのために質問をした記者から「今回のワールドカップに彼はいないよ？」と返されると、日本代表DFは驚いたような表情で「え？ 彼（チアゴ）来ないの？」と回答。続けざまに「ごめん、知らなかったよ」と語った。
  　アーセナルで活躍する24歳にとって、強豪リバプールの中盤を司り、プレミアリーグで対峙してきた天才MFを脅威に感じてのピックアップだった。本人が「知らなかった」というように、一連の言動に代表で選外となったチアゴへの皮肉めいた感情はない。

　もっとも、アーセナルで主軸を担う男が発した一連の発言は、英メディアでも取り上げられている。英紙『Daily Mail』は、「チアゴ・アルカンタラが代表にいないことを知らされ、トミは唖然とした反応を見せた」と伝え、「彼はスペイン人の司令塔が（W杯に）いないことにショックを受けたようだ」と描写した。

　また、英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』も、チアゴ不在を知らされた直後の冨安の表情を切り取り、「目に見えてショックを受けているように映った」と紹介。さらにチアゴが在籍するリバプールの地元紙『Liverpool Echo』も「アーセナルのDFは真実を知り、呆然とした」と報じたうえで、「チアゴの選外にショックを受けたのは、リバプールファンだけでなく、トミヤスも同様なようだ。彼も驚いている」と記した。

構成●THE DIGEST編集部

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