最新鋭のテクノロジーを用いても"完璧"なジャッジを下すのは難しいのかもしれない。
さまざまな議論を巻き起こす判定が起きたのは、現地時間11月22日に行なわれたカタール・ワールドカップの第1戦、優勝候補の一角に挙げられたアルゼンチンがサウジアラビアに挑んだ一戦だ。
ご存知の通り、結果はサウジアラビアの勝利だ。同点で迎えた53分にグリーンファルコンズ(サウジアラビア代表の愛称)の10番、サレム・アル・ドサリが強烈なミドルを突き刺し、下馬評を覆す2-1での逆転勝ちを収めたのである。
中東の雄による大金星に世界が驚いた。そんななかで試合後に結果以上に、激しい議論を巻き起こしたのは、28分のアルゼンチンの攻撃である。
10分にリオネル・メッシのPKによる1点で先手を取り、一気呵成の攻めを見せていた南米王者は、味方のパスに反応したラウタロ・マルティネスが相手最終ラインの背後に抜け出し、最後は冷静にGKとの1対1を制してゴールネットを揺らす。しかし、直後にVAR判定の末にオフサイドとなってノーゴールとなった。
今大会は最新鋭のビデオ解析による「半自動判定システム」が導入されている。問題となったゴールシーンもマルティネスの左腕が真後ろの相手選手を基準としたオフサイドラインから出ていたと検出されたわけだが、これが「間違いであった」という指摘が相次いでいるのだ。
「間違いである」という証拠も噴出している。主にラ・リーガのVAR判定結果を検証するスペインのTwitterアカウント『Archivo VAR』は、「ラウタロ・マルティネスのゴールを取り消した壊滅的なVARのミス」と指摘。当該シーンにおいて、サウジアラビアの左SBだったヤシル・アル・シャハラニの右足に線が引かれ、マルティネスが最終ラインを越えていないことを画像とともに訴えた。
「VARは左に位置したサイドバックの存在を忘れて、誤ったディフェンダーを検出した。ラウタロ・マルティネスは、正しいポジションにいる」
さらに英紙『Express』は、VARの初期開発者の一人だというナチョ・テジャド氏が「多くの疑問の余地はない」とミスを肯定したとレポート。そのうえで「アルゼンチンの屈辱的な敗北には不運もあった。VARが大きな間違いを犯した可能性がある」とした。
サッカーに"タラレバ"は付き物である。しかし、ゴールが正当に認められていれば、アルゼンチンが一気に主導権を握っていた可能性が高かったと言わざるを得ない。南米が誇る精鋭軍団は、"まさかのジャッジ"に泣いた一戦からいかに奮起するだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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ご存知の通り、結果はサウジアラビアの勝利だ。同点で迎えた53分にグリーンファルコンズ(サウジアラビア代表の愛称)の10番、サレム・アル・ドサリが強烈なミドルを突き刺し、下馬評を覆す2-1での逆転勝ちを収めたのである。
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10分にリオネル・メッシのPKによる1点で先手を取り、一気呵成の攻めを見せていた南米王者は、味方のパスに反応したラウタロ・マルティネスが相手最終ラインの背後に抜け出し、最後は冷静にGKとの1対1を制してゴールネットを揺らす。しかし、直後にVAR判定の末にオフサイドとなってノーゴールとなった。
今大会は最新鋭のビデオ解析による「半自動判定システム」が導入されている。問題となったゴールシーンもマルティネスの左腕が真後ろの相手選手を基準としたオフサイドラインから出ていたと検出されたわけだが、これが「間違いであった」という指摘が相次いでいるのだ。
「間違いである」という証拠も噴出している。主にラ・リーガのVAR判定結果を検証するスペインのTwitterアカウント『Archivo VAR』は、「ラウタロ・マルティネスのゴールを取り消した壊滅的なVARのミス」と指摘。当該シーンにおいて、サウジアラビアの左SBだったヤシル・アル・シャハラニの右足に線が引かれ、マルティネスが最終ラインを越えていないことを画像とともに訴えた。
「VARは左に位置したサイドバックの存在を忘れて、誤ったディフェンダーを検出した。ラウタロ・マルティネスは、正しいポジションにいる」
さらに英紙『Express』は、VARの初期開発者の一人だというナチョ・テジャド氏が「多くの疑問の余地はない」とミスを肯定したとレポート。そのうえで「アルゼンチンの屈辱的な敗北には不運もあった。VARが大きな間違いを犯した可能性がある」とした。
サッカーに"タラレバ"は付き物である。しかし、ゴールが正当に認められていれば、アルゼンチンが一気に主導権を握っていた可能性が高かったと言わざるを得ない。南米が誇る精鋭軍団は、"まさかのジャッジ"に泣いた一戦からいかに奮起するだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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