世界が注目した一戦で下されたジャッジに、嘆きにも似た怒りの声があがった。
物議を醸しているのは、現地時間11月24日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)のグループH第1節、ポルトガル代表とガーナ代表の一戦でのワンシーンだ。
試合の主導権は序盤からポルトガルが握っていた。しかし、ガーナも対峙する精鋭たちが繰り出す多彩な攻めに動じず、自陣エリア前に構えた強固な守備ブロックで応戦。互角以上に渡りあっていた。
そんななかで64分に波紋を広げる接触プレーは起きる。ガーナのペナルティーエリア内で斜めに走り込んだポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに、CBのモハメド・サリスが交錯。このワンプレーがPKの判定となったのである。
これを相手エースに危なげなく決められたガーナは、その後に3失点。攻撃陣が奮起して1点差にまで迫ったが、2-3で敗れた。
W杯史上初となるC・ロナウドの5大会連続弾は試合のハイライトとなった。しかし、当該のPK獲得シーンにおいてVARによるチェックがなかったために、ガーナベンチは不満を爆発させた。
試合後の会見で、ガーナのオットー・アッド監督は、C・ロナウドのPK獲得シーンについて「あれは審判からのプレゼントだ」とキッパリ。そして、語気を強めながら「本当に間違った判断だ。我々はボールに対していっていた」と嘆いた。
「なぜ、あの場面でVARが作用されなかったのかが分からない。もちろん我々への説明なんてない。私は誰かがゴールを決めれば、『おめでとう』と言う。しかし、それは正真正銘のゴールに対して、だ。あれはレフェリーからの特別な贈り物だよ」
さらに「なんでPKになったんだ? 全く理解できない。ロナウドだからか?」と強調したアッド監督は、アメリカ人主審のイスマイル・エルファスに向けたメッセージを残した。
「彼らが気づいていなかったのか、VARが作動してなかったのかは私には分からない。ただ、なんどリプレイを見ても我々がボールを触っていたのは明らかだ。私は試しにFIFAの人間に『落ち着いて審判と話をさせてくれないか?』と聞いてみたが、『彼らはいま会議中だから無理だ』と言われてしまったよ。監督や選手と数分ぐらい話すことはできるだろうに」
大会を彩るスーパースターであるC・ロナウド。奇しくも彼がかかわったジャッジへの余波はしばらく収まりそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
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そんななかで64分に波紋を広げる接触プレーは起きる。ガーナのペナルティーエリア内で斜めに走り込んだポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに、CBのモハメド・サリスが交錯。このワンプレーがPKの判定となったのである。
これを相手エースに危なげなく決められたガーナは、その後に3失点。攻撃陣が奮起して1点差にまで迫ったが、2-3で敗れた。
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試合後の会見で、ガーナのオットー・アッド監督は、C・ロナウドのPK獲得シーンについて「あれは審判からのプレゼントだ」とキッパリ。そして、語気を強めながら「本当に間違った判断だ。我々はボールに対していっていた」と嘆いた。
「なぜ、あの場面でVARが作用されなかったのかが分からない。もちろん我々への説明なんてない。私は誰かがゴールを決めれば、『おめでとう』と言う。しかし、それは正真正銘のゴールに対して、だ。あれはレフェリーからの特別な贈り物だよ」
さらに「なんでPKになったんだ? 全く理解できない。ロナウドだからか?」と強調したアッド監督は、アメリカ人主審のイスマイル・エルファスに向けたメッセージを残した。
「彼らが気づいていなかったのか、VARが作動してなかったのかは私には分からない。ただ、なんどリプレイを見ても我々がボールを触っていたのは明らかだ。私は試しにFIFAの人間に『落ち着いて審判と話をさせてくれないか?』と聞いてみたが、『彼らはいま会議中だから無理だ』と言われてしまったよ。監督や選手と数分ぐらい話すことはできるだろうに」
大会を彩るスーパースターであるC・ロナウド。奇しくも彼がかかわったジャッジへの余波はしばらく収まりそうにない。
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