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海外サッカー

「もう言葉はいらないだろ」ラジオ局は試合中継を放棄! スペインに“大惨敗”を喫したコスタリカで、日本戦前に逆風強まる【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.11.25

とことん打ちのめされたコスタリカ。守護神ナバス(右)でさえも、スペインの猛攻の前には為す術がなかった。(C)Getty Images

とことん打ちのめされたコスタリカ。守護神ナバス(右)でさえも、スペインの猛攻の前には為す術がなかった。(C)Getty Images

 世界が注目する檜舞台で話題を提供しているのは、現地時間11月23日に行なわれたカタール・ワールドカップのグループEの初戦でスペインに0-7と敗れたコスタリカだ。

 日本代表が強敵ドイツ代表相手に2-1の逆転勝利を飾って世界中に驚きを提供してから約3時間後に、コスタリカ代表はラ・ロハ(スペイン代表の愛称)の戦士たちに地力の差をまざまざと見せつけられた。1966年イングランド大会以降で最高値となるボールポゼッション「81.8%」を叩き出されたチームは、眼前で展開されていく凄まじいパスワークに為す術なく、防戦一方のまま大量失点。早くもグループ敗退の可能性が高まる黒星スタートを切ったのである。

 敗者は黙して語らず――。母国代表のショッキングな展開を目の当たりにしたコスタリカの中継チームは、そんな想いを態度に表した。試合中継を行なっていたコスタリカのラジオ局『Teletica Radio』のコメンタリーは「スペインが次々と決めて7-0だ。もう私はやめる。友よ、もうルイス・エンリケすら(得点を)祝ってない。彼らは7点を決めたんだ。もう言葉はいらないだろう」と語り、あろうことか中継を終わらせてしまったのだという。
 
 ひたすら守備に忙殺され、シュート数も「0」に終わったコスタリカ。現地時間11月27日には、ドイツを破って勢いに乗る日本と決勝トーナメント進出への望みをかけた“大一番”が控えているが、国内の士気は一向に高まらない。『Teletica Radio』のクリスチャン・サンドバル記者は、「(スペイン戦での)ピッチ上の選手たちを見て、一番に込み合上げたのは、無気力さへの怒りだ」と手厳しく非難している。

「サッカーだけでなく、スポーツにおいては負けることだってある。我々の代表チームも幾度となく苦戦を強いられてきた。だが、今回の敗戦は容認できない。スペインに抗おうという気概もなく、何か違う戦いをしようという発想も見られなかった。ワールドカップはまだ続き、コスタリカは日本とドイツと戦わなければならないが、あの無気力なパフォーマンスだけは受け入れられない」

 スペイン戦の結果から崖っぷちに立たされたコスタリカ。彼らは自信を深めるサムライたちにいかに立ち向かうのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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