日本人サポーターたちが国際舞台で見せた活動は世界的な注目を集め、一種のムーブメントになりつつある。
話題の発端となったのは、現地時間11月20日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)の開幕戦での出来事だ。エクアドルが"ホスト国"に地力の差を見せつけて2-0で勝利した試合後、スタジアムに居残った日本人サポーターたちが至る所に放置されたゴミを収集。一部ではあったが、この様子がバーレーンのYouTuberによってSNSで拡散されると、世界的な話題となった。
謙虚にスタジアムのボランティアスタッフたちをサポートした日本人たち。彼らの振る舞いは、各国サポーターの心を刺激し、ついにはゴミ拾いを真似し始めるサポーターたちも現れた。
11月22日にはサウジアラビア、そして11月23日にはモロッコのサポーターたちが、スタジアムに放置されたゴミを収集。その様子は現地の観戦者からSNSで拡散され、スタジアムを清掃する人々の輪は広まりつつあると言っていい。
そんな心地よいムーブメントを起こした日本人たちには、海外メディアも賛辞を惜しまない。ナイジェリアの日刊紙『This Day』でコラムニストを務めており、今大会を現地で取材しているザイド・イブン・イサー氏は「我々は皆、日本人のようにあるべきだ」と銘打ったコラムを掲載。強敵ドイツを撃破した森保ジャパンの快進撃をふまえつつ、こう記した。
「サッカーを愛する世界中の人々がサムライブルーの虜になったのは、選手たちの躍動だけが理由ではない。日本人のファンは誰よりも高揚したであろう勝利のあとにも、冷静に気を配り、スタジアムの清掃を手伝っていたのだ。彼らがみせる魅力的な礼儀正しさは、世界中から計り知れないほどの尊敬を集めている」
さらに同氏は4年前のロシアW杯でも日本人サポーターたちが同様の清掃活動を行なっていたと強調。そのうえで、「公共スペースを清潔に保つことは、日本人にとって文化的慣行の1つであり、彼らのメンタリティーに深く関係している」と分析し、次のように訴えかけている。
「ゴミを捨てるという何気ない行動には、日本人の本質的な価値が見える。そして我々にとって十分すぎるほどの教訓となるはずだ。私たちも彼らのように自らの道徳的義務によって、他人を思いやって行動してみようじゃないか。サムライブルーのファンが見せた行動は、我々が尊敬すべき存在だ」
世界規模で賛辞が相次いでいる日本人サポーターたちの清掃活動。これが一部とはいえ各国サポーターの間でも広まっているのは、何とも喜ばしい話である。
構成●THE DIGEST編集部
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謙虚にスタジアムのボランティアスタッフたちをサポートした日本人たち。彼らの振る舞いは、各国サポーターの心を刺激し、ついにはゴミ拾いを真似し始めるサポーターたちも現れた。
11月22日にはサウジアラビア、そして11月23日にはモロッコのサポーターたちが、スタジアムに放置されたゴミを収集。その様子は現地の観戦者からSNSで拡散され、スタジアムを清掃する人々の輪は広まりつつあると言っていい。
そんな心地よいムーブメントを起こした日本人たちには、海外メディアも賛辞を惜しまない。ナイジェリアの日刊紙『This Day』でコラムニストを務めており、今大会を現地で取材しているザイド・イブン・イサー氏は「我々は皆、日本人のようにあるべきだ」と銘打ったコラムを掲載。強敵ドイツを撃破した森保ジャパンの快進撃をふまえつつ、こう記した。
「サッカーを愛する世界中の人々がサムライブルーの虜になったのは、選手たちの躍動だけが理由ではない。日本人のファンは誰よりも高揚したであろう勝利のあとにも、冷静に気を配り、スタジアムの清掃を手伝っていたのだ。彼らがみせる魅力的な礼儀正しさは、世界中から計り知れないほどの尊敬を集めている」
さらに同氏は4年前のロシアW杯でも日本人サポーターたちが同様の清掃活動を行なっていたと強調。そのうえで、「公共スペースを清潔に保つことは、日本人にとって文化的慣行の1つであり、彼らのメンタリティーに深く関係している」と分析し、次のように訴えかけている。
「ゴミを捨てるという何気ない行動には、日本人の本質的な価値が見える。そして我々にとって十分すぎるほどの教訓となるはずだ。私たちも彼らのように自らの道徳的義務によって、他人を思いやって行動してみようじゃないか。サムライブルーのファンが見せた行動は、我々が尊敬すべき存在だ」
世界規模で賛辞が相次いでいる日本人サポーターたちの清掃活動。これが一部とはいえ各国サポーターの間でも広まっているのは、何とも喜ばしい話である。
構成●THE DIGEST編集部
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