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元韓国代表パク・チソン、森保Jの敗因は「ターンオーバー」と指摘! 母国放送局で「予想を変えざるを得なかった」と持論【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.11.29

コスタリカを攻め崩せずに敗れた日本。その結果に韓国サッカー界のレジェンドであるパク・チソン(右)が分析した。(C)Getty Images

 世界を驚かせた歓喜から一転。森保ジャパンはカタールの地で厳しい立場に立たされている。

 現地時間11月27日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ(E組)第2戦でコスタリカ代表と対戦した日本代表は0-1と敗れた。序盤から攻勢を強め、相手を守勢に回したサムライブルーだったが、眼前の堅牢をこじ開けられず……。81分に吉田麻也の中途半端なクリアをさらわれ、ケイセル・フレールにミドルシュートを決められた。

 許した枠内シュートはわずかに1本。その1本に屈した日本は、世界を感嘆させたドイツ戦での劇的な逆転勝利から一変し、グループ突破への雲行きが怪しくなる窮状に陥った。

 この結果を受け、すでに各国の識者やメディアが日本の敗因をさまざまに分析している。そうしたなかで、興味深い持論を展開したのは、元韓国代表MFのパク・チソンだ。

 パク・チソンはJリーグの京都サンガでもプレーし、PSVやマンチェスター・ユナイテッドでも活躍。フース・ヒディンクやアレックス・ファーガソンといった世界的な名将の薫陶を受けた名手だ。
 
 そんなアジア・サッカー界を代表するスターは、韓国の放送局『SBS』での解説で事前に日本の敗北を予想。さらに試合後に、こう分析した。

「私は元々日本が有利だと見ていたが、先発メンバーを見て、コスタリカの勝利に予想を変えざるを得なかった。フィールドプレーヤーの半数のメンバーが代わったからね。あれだけ代わってしまうと普段通りに戦うのは容易ではないんだ。選手たちが混乱した可能性もあると思う」

 もっとも、今大会は過密日程による選手たちのコンディション不良が課題でもある。ゆえに森保一監督も、ドイツ戦から中3日のコスタリカ戦では先発5選手を入れ替えた。そのうえで試合後の会見では「我々が勝つ確率を上げられると考えて選択したことです。結果的にダメだったが、トライしたことは私自身、日本が勝つために必要なことだったと思った」と断言している。

 現役時代に、ほぼ休みなく試合が行なわれるイングランドで多くの時間をプレーしていたパク・チソン。代表チームとクラブチームの違いはあるが、自身の経験からターンオーバーの持つ"リスク"をケアすべきだったと指摘した。

構成●THE DIGEST編集部

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