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「日本戦の惨敗。恥ずべき結果だ」2大会連続のGS敗退にドイツに母国メディアは嘆きと怒り「全てが最悪だった」【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.02

敗退の事実を知り、ピッチに突っ伏すドイツの戦士たち。この振る舞いが表すように国内にはショックの声が広まっている。(C)Getty Images

 優勝候補に挙げられた大国が2大会連続の早期敗退を強いられた。

 現地12月1日、ドイツ代表はカタール・ワールドカップ(W杯)グループステージ(E組)の第3戦でコスタリカ代表と対戦。4-2で接戦を制すも、同時刻にキックオフしていた同組の裏カードで日本代表がスペイン代表に2-1で勝ったために、得失点差「5」でグループ敗退が決まった。

 まさしく"ゲルマン魂"の真骨頂と言える粘りを見せたが、わずかにライバルには及ばなかった。大会初戦で日本に逆転負けを喫し、2戦目はスペインと引き分けて後がなかったドイツ。迎えた最終戦も、70分に守護神マヌエル・ノイアーのオウンゴールで逆転される苦戦を強いられたが、73分にカイ・ハベルツのゴールで同点に。そして85分にふたたびハベルツ、さらに4分後にニクラス・フュルクルクがそれぞれ決めて突き放した。

 ドイツはシーソーゲームをモノにして今大会の初白星はゲットした。しかし、選手たちの健闘もむなしく4年前のロシア大会に続いて2大会連続でグループ敗退が決まった。

 5度目となる世界制覇が期待されていたなかでの屈辱的な結果である。ゆえに国内では代表チームに批判の声が高まっている。日刊紙『Bild』は「なんと恥ずかしい! 我々は敗退となった」と銘打った記事内で、次のように名手揃いのチームを糾弾した。

「日本戦での惨敗、スペイン戦の引き分け、そしてコスタリカ戦の不安定な内容での勝利。これは苦い結果であり、恥ずべき結果だ。我々は4年前のロシアで『これ以上悪くなることはないだろう』と思っていた。しかし、今日は違う。今以上に酷くなる可能性はあると思えてくる。
 
 ラウンド16でイングランドに敗れたEURO2021を含めれば、代表チームは国際的な3大会で何も達成できなかった。かつて各国のサッカー界を震え上がらせ、大会の主役として評価を得ていたチームはもういない。ドイツは単なるサッカー界の小人だ」

 また、ドイツの放送局『SPORT1』の編成局長を務めるピット・ゴッシャルク氏は「恥ずかしい末路」と皮肉交じりに母国の精鋭たちに厳しい意見を寄せた。

「明かりは消えた。そのなかでドイツは歴史的なことをやってのけたんだ。2大会連続でのグループ敗退だ。恥ずかしいし、情けない、"チート"と言われたチームの酷い結末だ。何もかもが正しくなかった。守備の強度も、中盤のメンタリティーも、前線の得点力もすべてが最悪だった。敗退は当然である」

 逆転負けを喫した初戦の日本戦からペースを乱し、早々と姿を消すドイツ。大会期間中から吹きすさんでいた"逆風"は強まる一方だ。

構成●THE DIGEST編集部

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