カタール・ワールドカップ（W杯）で16強入りを決めた日本だが、驚きはそこに留まらなかった。

　下馬評では決勝トーナメント進出すら危ういと見られていたサムライ。それでも現地時間12月１日に行なわれたスペインとのグループE最終戦で２-１の逆転勝利を収めた。前半は、相手にペースを握られ11分に失点。後半に立て直しを図り、48分に堂安律の鮮やかな一撃で追いつくと、その３分後には三笘薫のクロスに田中碧が右足の太腿で合わせ追加点を奪取し、このリードを粘り強く守り切った。

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　ピッチ上での激闘に世界各国のファンは感動したが、日本の良さはここからだった。試合終了を告げる笛とともに会場の日本サポーターは歓喜に満ち溢れていたが、すぐに切り替えて、スタンドに落ちているゴミを次々と拾い上げゴミ袋に入れていったのだ。

　事あるごとに注目されている日本サポーターのゴミ拾いだが、今となってはこなれてきた彼らの姿に米メディア『CBS Sports』のベン・ジェイコブ記者が取り上げ、「この大会で日本はフィールド内外で素晴らしい」と写真を添えて絶賛した。
  　米国の法律専門学校の教授でありスポーツファンであるハレド・ベイドゥン氏は、「今回のワールドカップで日本が一番魅力的だ。フィールドの内外問わず。日本のファンは興味深く尊敬に値する。試合後はスタジアムを綺麗に掃除するんだ」と感心した様子で発信した。

　まさに日本戦後の風物詩となっている清掃活動だが、日本はチームとともにサポーターにもまた大きなスポットが当てられている。そんな注目度が高まる日本は、史上初のベスト８入りをかけ現地５日にクロアチア戦に臨む。

構成●THE DIGEST編集部

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