ショッキングな敗退に、ドイツの名手も失意を隠せない様子だ。
現地12月1日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループステージ(E組)の第3戦でコスタリカ代表と対戦したドイツ代表は4-2で勝利。しかし、同時刻にキックオフしていた同組の裏カードで日本代表がスペイン代表に2-1で勝ったために、得失点差でのグループ敗退が決まった。
4年前のロシア大会に続く2大会連続のグループ敗退を喫したドイツ。この屈辱的な結果に、「ドイツは単なるサッカー界の小人だ(日刊紙『Bild』)」「恥ずかしいし、情けない(スポーツ専門局『SPORT1』)」と国内メディアで批判の声が上がるなか、選手たちは敗因をシビアに振り返っている。
3試合で先発フル出場を果たしたアントニオ・リュディガーは、コスタリカ戦後に行なわれたドイツ衛星放送『Sky Sports』のフラッシュインタビューで、「すべてが振り出しに戻った。あまりに厳しい現実だ。だけど、それが僕らのいる位置なんだ」と吐露。そして、こう続けた。
「多くのタレントがいるのは、とても良いことだと思う。でも、才能を持っているだけじゃなくて、他の要素も重要なんだ。僕らはここから向上していかなければならない。そうでなければどこに行っても勝てない」
リュディガーといえば、大会初戦の日本戦で見せた"挑発走り"が記憶に新しい。浅野拓磨と競り合った際に、大袈裟に両足を高く上げるしぐさを披露。森保ジャパンに敗れた影響もあり、国内外から批判を浴びたのである。
そんな29歳の名手は、「最後の最後での貪欲さや狡猾さ。それが僕らには欠けていた」とも回顧。そして、自身のパフォーマンスを含めて今大会を振り返った。
「(自分の振る舞いへの)批判は免れられないと思う。チームとしても上手く機能していなかったからね。それは正直に認める必要がある。一方で攻撃も上手くいってなかった。攻守で足りないものがたくさんあるんだよ」
「正直に言えば、今の気分は最悪だ。でも、これもすべて自分たちのせいなんだ。日本戦がどういう試合だったかは分からないけど、彼らは勝ったんだ。『スペインに運を委ねた』という言い訳はしたくない。僕らが自分たちでなんとかすべきだったんだ。日本との初戦が僕らに大きな影響を及ぼしたのは間違いないよ」
失意に暮れるドイツ。はたして、彼らはここからどう立ち直るのか。"逆風"が強まるなかでの再起に向けた動きは、大いに注目する価値がありそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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4年前のロシア大会に続く2大会連続のグループ敗退を喫したドイツ。この屈辱的な結果に、「ドイツは単なるサッカー界の小人だ(日刊紙『Bild』)」「恥ずかしいし、情けない(スポーツ専門局『SPORT1』)」と国内メディアで批判の声が上がるなか、選手たちは敗因をシビアに振り返っている。
3試合で先発フル出場を果たしたアントニオ・リュディガーは、コスタリカ戦後に行なわれたドイツ衛星放送『Sky Sports』のフラッシュインタビューで、「すべてが振り出しに戻った。あまりに厳しい現実だ。だけど、それが僕らのいる位置なんだ」と吐露。そして、こう続けた。
「多くのタレントがいるのは、とても良いことだと思う。でも、才能を持っているだけじゃなくて、他の要素も重要なんだ。僕らはここから向上していかなければならない。そうでなければどこに行っても勝てない」
リュディガーといえば、大会初戦の日本戦で見せた"挑発走り"が記憶に新しい。浅野拓磨と競り合った際に、大袈裟に両足を高く上げるしぐさを披露。森保ジャパンに敗れた影響もあり、国内外から批判を浴びたのである。
そんな29歳の名手は、「最後の最後での貪欲さや狡猾さ。それが僕らには欠けていた」とも回顧。そして、自身のパフォーマンスを含めて今大会を振り返った。
「(自分の振る舞いへの)批判は免れられないと思う。チームとしても上手く機能していなかったからね。それは正直に認める必要がある。一方で攻撃も上手くいってなかった。攻守で足りないものがたくさんあるんだよ」
「正直に言えば、今の気分は最悪だ。でも、これもすべて自分たちのせいなんだ。日本戦がどういう試合だったかは分からないけど、彼らは勝ったんだ。『スペインに運を委ねた』という言い訳はしたくない。僕らが自分たちでなんとかすべきだったんだ。日本との初戦が僕らに大きな影響を及ぼしたのは間違いないよ」
失意に暮れるドイツ。はたして、彼らはここからどう立ち直るのか。"逆風"が強まるなかでの再起に向けた動きは、大いに注目する価値がありそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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