日本代表

「本当に嬉しい」元英代表FWリネカーも日本の決勝T進出に興奮!56年前の“疑惑のゴール”を引き合いVARには持論【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.02

日本の逆転ゴールをアシストした三笘(中央)。タッチラインギリギリの攻防はまさに紙一重と言っていいシーンだった。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 元イングランド代表のレジェンドも、日本の勝利に酔いしれた。

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)グループステージ第3戦で日本代表は強豪スペイン代表に逆転勝利を挙げ、史上初の2大会連続ベスト16進出を決めた。日本時間でキックオフ時刻は2日午前4時というなかで行なわれた大一番は、日本列島を歓喜の渦に包んだ。

 日本代表の勝利に興奮したのは、なにも日本人だけではない。日本にゆかりのある、外国人元Jリーガーも同じ気持ちだった。イングランド代表FWとして活躍し、1986年メキシコW杯で得点王に輝いたガリー・リネカー氏だ。

 リネカー氏は20年間の現役時代でレッドカードどころか、1度もイエローカードをもらわなかったことから「ミスタークリーン」と呼ばれるほどフェアな選手で、1991年には『FIFAフェアプレー賞』を受賞した経験を持つ。現役晩年の1993年から1994年までJリーグの名古屋グランパスでプレーし、世界トップレベルの技術を日本のファンで披露した。

 そんなリネカー氏はスペイン戦後、自身の公式ツイッターを更新。通算2勝1敗でグループステージをトップ通過した日本に興奮が隠せなかった。「日本の戦いに興奮している。私は日本に住んでいたことがあり、名古屋で生まれた子どももいるので本当に嬉しい」と綴った。

 加えて、リネカー氏は日本の運命を分けたと言ってもいい2点目について、母国イングランドが1966年W杯決勝で生まれた、"疑惑のゴール"を引き合いに出し、「間違いなくラインを越えている」とVARに持論を述べた。
 
 リネカー氏が自身のツイッターに投稿した疑惑のゴールとは、1966年イングランドW杯決勝で生まれた「世紀の大誤審」と呼ばれ、サッカーの母国イングランドが西ドイツから奪ったゴールのことだ。

 延長前半11分にイングランドのFWジェフ・ハーストが右からのクロスを華麗に胸トラップして、反転しながら右足を振り抜く。シュートはバーに当たり、ボールはラインの真下に落下してゴールラインを割っていなかったように見えたが、主審はゴールを認めてしまった。自国開催でイングランドがW杯初優勝を果たした一戦で生まれたこの得点は、過去に何度も検証され、疑惑の目が現在も向けられるほど議論の的になっている。

 1-1で逆転を狙う日本は、後半開始から出場した三笘薫が左サイドからタッチラインギリギリでボールを中央の田中碧へ折り返し、田中は身体ごと飛び込みゴール。日本は2-1の逆転に成功した。

 しかし、三笘が折り返したボールがタッチラインを越えたようにも見えて、VARチェックが介入した。その後ボールはタッチラインを完全に越えていないと判定され、日本のゴールが認められた。タッチラインにボールが一部触れており、わずか"1ミリ"とも言われている。

 リネカー氏も熱視線を注いだ日本の大一番。スペイン、ドイツとW杯優勝国から勝利を挙げ、グループE組1位で決勝トーナメントに進出したサムライブルーは、現地12月5日悲願のベスト8を懸け、クロアチア代表と相まみえる。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「日本戦が僕らに影響」独代表DFリュディガーが衝撃敗退を語る。"挑発行動"が物議の自己評価は?「批判は免れられない」【W杯】

【関連記事】熱い抱擁を交わしたメッシとレバンドフスキが試合後にコソコソ耳打ち! "秘密の会話"の内容とは?【W杯】

【関連記事】「W杯史上最悪のホスト国」"勝点ゼロ"カタールを英紙が一刀両断「大会で戦えるレベルまでない」
NEXT
PAGE
【画像】物議を醸した三笘薫のクロスシーン!元イングランド代表がラインを割っていたと疑問を呈する場面の画像