“アジアの虎”(韓国代表の愛称)が「ドーハの奇跡」を起こした。
現地12月2日、サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)はグループステージ最終日となる第3戦が行なわれ、グループH組の韓国代表はすでにグループステージ突破を決めている同組1位のポルトガル代表に2-1の逆転勝利を収めた。
【動画】劇的な逆転弾!”エース”の駆け上がりから、最後は11番ファン・ヒチャンが魂の一振りをチェック
決勝トーナメント進出へ勝利が絶対条件の韓国は、試合開始5分でポルトガルのリカルド・オルタに先制ゴールを許した。だが、27分にJリーグのFC東京でもプレーしたDFキム・ヨングォンのゴールで追いつくと、1-1のまま前半を折り返した。
勝利しなければならない韓国は攻撃に人数を掛け優勢に試合を進めるが、なかなかゴールが割れない。90分が過ぎ、グループステージ敗退が頭をよぎるなか、奇跡が起きた。
91分、ポルトガルのCKを弾いたボールはFWソン・フンミンへ。昨季のプレミアリーグ得点王はそのままドリブルで進み、ペナルティーエリア手前でタメを作り、DFを引き付けるとスルーパスをゴール前に供給。これに抜け出したファン・ヒチャンがGKと1対1になると、これを冷静に決めて土壇場で韓国が逆転に成功。そのまま2-1で韓国が勝ち、強豪から勝点「3」を獲得した。
同時刻キックオフだったウルグアイ対ガーナは、2-0でウルグアイが勝利。両国が勝点と得失点差で並んだが、総得点で韓国(4得点)がウルグアイ(2得点)をわずかに上回り、3大会ぶりのベスト16進出を決めた。
劇的な逆転勝利に加え、3大会ぶりの決勝トーナメント進出決定に地元メディアは狂喜乱舞。韓国の日刊紙『中央日報』は、「これが韓国サッカーだ!」と題し、アディショナルタイムに値千金の逆転弾を押し込んだファン・ヒチャンをヒーローで称えた。
「ファン・ヒチャンが後半のアディショナルタイムに劇的な逆転ゴール。ポルトガル代表を破りカタールW杯ベスト16に進出した。特に91分の逆転弾は奇跡そのもの。ソン・フンミンが逆襲するなか、素早いドリブルでポルトガルのゴール前まで疾走し、ファン・ヒチャンにパスを渡した。これをファンがノンストップで右足を振り抜き、得点に成功した」
同紙の速報記事では、「韓国代表が、“ドーハの奇跡”を完成した。欧州の強豪ポルトガルを相手に2-1で勝利を挙げ、ベスト16の進出チケットを握った」と、2010年南アフリカ大会以来、12年ぶりの決勝トーナメント進出を称えた。同じく日刊紙『朝鮮日報』も「ドーハの奇跡が起こった。決勝ゴールの主人公は“韓国の雄牛”ファン・ヒチャン」とゴールを決めたファン・ヒチャンを大きく一面で扱っている。
そして同紙は、「韓国が16強に進出し、今回のW杯は歴代大会のなかでアジアのチームが最も多く16強に進出した大会になった」とアジア勢の躍進に注目している。
「AFC(アジアサッカー連盟)所属は韓国、オーストラリア、日本など3チームだ。初めてアジアで開かれた2002年日韓W杯で開催国の韓国と日本が16強に進出したが、これは歴代で初めて複数のアジアチームが16強に上がった」
「その後、2010年南アフリカ大会に韓国と日本、2018年ロシア大会に日本が16強に進出した。今回のW杯本選には韓国、日本、オーストラリア、イラン、サウジアラビア、カタールなどアジア6チームが進出。歴代W杯のなかで最も多い」
確かに今大会のアジア勢の躍進は非常に目覚ましい。予選敗退したとはいえ、サウジアラビアはグループステージ初戦で優勝候補アルゼンチンを2-1で破る番狂わせを演じた。アジア勢でFIFAランクトップのイランは、グループステージ2戦目のウェールズ戦で試合終了間際に2点を挙げ、土壇場で勝点3を獲得。最終戦のアメリカ戦も勇敢に戦った。
なにより、アジア勢のなかで日本はW杯優勝国のドイツやスペインに勝ち、“死の組”と呼ばれたグループを首位通過。国内だけでなく世界中のフットボールファンに大きなインパクトを与えた。
中東初開催のW杯でアジア勢は過去にないほど躍動している。はたして、決勝トーナメントでもアジア勢は台風の目となるのか。ベスト16が出揃い、現地12月3日からいよいよ大会は決勝トーナメントに突入する。
構成●THE DIGEST編集部
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決勝トーナメント進出へ勝利が絶対条件の韓国は、試合開始5分でポルトガルのリカルド・オルタに先制ゴールを許した。だが、27分にJリーグのFC東京でもプレーしたDFキム・ヨングォンのゴールで追いつくと、1-1のまま前半を折り返した。
勝利しなければならない韓国は攻撃に人数を掛け優勢に試合を進めるが、なかなかゴールが割れない。90分が過ぎ、グループステージ敗退が頭をよぎるなか、奇跡が起きた。
91分、ポルトガルのCKを弾いたボールはFWソン・フンミンへ。昨季のプレミアリーグ得点王はそのままドリブルで進み、ペナルティーエリア手前でタメを作り、DFを引き付けるとスルーパスをゴール前に供給。これに抜け出したファン・ヒチャンがGKと1対1になると、これを冷静に決めて土壇場で韓国が逆転に成功。そのまま2-1で韓国が勝ち、強豪から勝点「3」を獲得した。
同時刻キックオフだったウルグアイ対ガーナは、2-0でウルグアイが勝利。両国が勝点と得失点差で並んだが、総得点で韓国(4得点)がウルグアイ(2得点)をわずかに上回り、3大会ぶりのベスト16進出を決めた。
劇的な逆転勝利に加え、3大会ぶりの決勝トーナメント進出決定に地元メディアは狂喜乱舞。韓国の日刊紙『中央日報』は、「これが韓国サッカーだ!」と題し、アディショナルタイムに値千金の逆転弾を押し込んだファン・ヒチャンをヒーローで称えた。
「ファン・ヒチャンが後半のアディショナルタイムに劇的な逆転ゴール。ポルトガル代表を破りカタールW杯ベスト16に進出した。特に91分の逆転弾は奇跡そのもの。ソン・フンミンが逆襲するなか、素早いドリブルでポルトガルのゴール前まで疾走し、ファン・ヒチャンにパスを渡した。これをファンがノンストップで右足を振り抜き、得点に成功した」
同紙の速報記事では、「韓国代表が、“ドーハの奇跡”を完成した。欧州の強豪ポルトガルを相手に2-1で勝利を挙げ、ベスト16の進出チケットを握った」と、2010年南アフリカ大会以来、12年ぶりの決勝トーナメント進出を称えた。同じく日刊紙『朝鮮日報』も「ドーハの奇跡が起こった。決勝ゴールの主人公は“韓国の雄牛”ファン・ヒチャン」とゴールを決めたファン・ヒチャンを大きく一面で扱っている。
そして同紙は、「韓国が16強に進出し、今回のW杯は歴代大会のなかでアジアのチームが最も多く16強に進出した大会になった」とアジア勢の躍進に注目している。
「AFC(アジアサッカー連盟)所属は韓国、オーストラリア、日本など3チームだ。初めてアジアで開かれた2002年日韓W杯で開催国の韓国と日本が16強に進出したが、これは歴代で初めて複数のアジアチームが16強に上がった」
「その後、2010年南アフリカ大会に韓国と日本、2018年ロシア大会に日本が16強に進出した。今回のW杯本選には韓国、日本、オーストラリア、イラン、サウジアラビア、カタールなどアジア6チームが進出。歴代W杯のなかで最も多い」
確かに今大会のアジア勢の躍進は非常に目覚ましい。予選敗退したとはいえ、サウジアラビアはグループステージ初戦で優勝候補アルゼンチンを2-1で破る番狂わせを演じた。アジア勢でFIFAランクトップのイランは、グループステージ2戦目のウェールズ戦で試合終了間際に2点を挙げ、土壇場で勝点3を獲得。最終戦のアメリカ戦も勇敢に戦った。
なにより、アジア勢のなかで日本はW杯優勝国のドイツやスペインに勝ち、“死の組”と呼ばれたグループを首位通過。国内だけでなく世界中のフットボールファンに大きなインパクトを与えた。
中東初開催のW杯でアジア勢は過去にないほど躍動している。はたして、決勝トーナメントでもアジア勢は台風の目となるのか。ベスト16が出揃い、現地12月3日からいよいよ大会は決勝トーナメントに突入する。
構成●THE DIGEST編集部
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