現地時間12月9日からいよいよ準々決勝が始まるカタール・ワールドカップ(W杯)。ベスト8進出チームは、オランダ、アルゼンチン、クロアチア、ブラジル、イングランド、フランス、モロッコ、ポルトガルの8チーム。アジア勢は全て決勝トーナメント1回戦で敗退が決まった。
今回のW杯はグループリーグで、日本がドイツとスペインを破り、サウジアラビアがアルゼンチンを撃破し、モロッコがベルギーに勝つなど、今までにないくらいのアップセット(番狂わせ)が見られた。その中でも日本の戦いぶりは海外記者にも特異に映ったようだ。
米メディア『The Athletic』のマイケル・コックス記者は「今大会で最も謎めいたチームといえば、明らかに日本だった」と言及している。
【動画】日本の諦めない心が実ったスペイン戦の逆転弾! 三笘&田中のホットラインをチェック 同記者は、決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に敗退し、2勝1分け1敗(PK戦は記録上引き分け)という基本成績について、「紙面上ではかなり目立たないが、特定の相手に対する対戦が不思議で、ほとんど非論理的な結果の連続であった。しかし、サッカーは定期的にこのような状況を作り出すものである」と見解を示した。
4月に行なわれれたW杯抽選会で、優勝経験国であり優勝候補の一角スペイン、ドイツと同居するグループEで対戦することが決まり、「死の組」と言われたが、ものの見事に2強を打ち破った。しかし、FIFAランキングで31位のコスタリカには負けたのである。同記者は「おそらく多くの日本サポーターが、『俺たちらしい』とか『俺たちは決して楽なやり方はしない』とか言っていることだろう」と述べている。
そして、日本の正反対の国として取り上げたのが、イングランドだ。「イングランドは、非常にシンプルで、期待通りの働きをし、優勝候補の端っこにいるチームとほぼ同じパフォーマンスをする。最初に対戦した強豪に敗退する傾向がある」とし、過去のイングランドの成績から、この理論を検証している。そして、1998年ワールドカップ以降の32試合のうち、22試合(69%)で、イングランドの結果は、まさに相手の強さに応じて予想されるものであったとしている。
12月10日にブラジルと並んで優勝候補と言われているフランスと対戦するイングランド。同記者は過去のデータから、イングランドには「おそらく戦術的な柔軟性と、相手を鈍らせることに集中することが必要かもしれない」との見解を示している。
果たして、イングランドは過去のジンクスを打ち破り、エムバペら強力攻撃陣を擁するフランスを倒せるのか。そして、今大会2度も番狂わせの興奮をもたらし、“ドーハの悲劇”を“ドーハの歓喜”にしてくれた「SAMURAI BLUE」の選手と監督にあらためて拍手を贈りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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米メディア『The Athletic』のマイケル・コックス記者は「今大会で最も謎めいたチームといえば、明らかに日本だった」と言及している。
【動画】日本の諦めない心が実ったスペイン戦の逆転弾! 三笘&田中のホットラインをチェック 同記者は、決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に敗退し、2勝1分け1敗(PK戦は記録上引き分け)という基本成績について、「紙面上ではかなり目立たないが、特定の相手に対する対戦が不思議で、ほとんど非論理的な結果の連続であった。しかし、サッカーは定期的にこのような状況を作り出すものである」と見解を示した。
4月に行なわれれたW杯抽選会で、優勝経験国であり優勝候補の一角スペイン、ドイツと同居するグループEで対戦することが決まり、「死の組」と言われたが、ものの見事に2強を打ち破った。しかし、FIFAランキングで31位のコスタリカには負けたのである。同記者は「おそらく多くの日本サポーターが、『俺たちらしい』とか『俺たちは決して楽なやり方はしない』とか言っていることだろう」と述べている。
そして、日本の正反対の国として取り上げたのが、イングランドだ。「イングランドは、非常にシンプルで、期待通りの働きをし、優勝候補の端っこにいるチームとほぼ同じパフォーマンスをする。最初に対戦した強豪に敗退する傾向がある」とし、過去のイングランドの成績から、この理論を検証している。そして、1998年ワールドカップ以降の32試合のうち、22試合(69%)で、イングランドの結果は、まさに相手の強さに応じて予想されるものであったとしている。
12月10日にブラジルと並んで優勝候補と言われているフランスと対戦するイングランド。同記者は過去のデータから、イングランドには「おそらく戦術的な柔軟性と、相手を鈍らせることに集中することが必要かもしれない」との見解を示している。
果たして、イングランドは過去のジンクスを打ち破り、エムバペら強力攻撃陣を擁するフランスを倒せるのか。そして、今大会2度も番狂わせの興奮をもたらし、“ドーハの悲劇”を“ドーハの歓喜”にしてくれた「SAMURAI BLUE」の選手と監督にあらためて拍手を贈りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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