次は所属クラブで「歓喜」を巻き起こす。

　カタール・ワールドカップ（W杯）での戦いを終えた日本代表のメンバーは、日本へ帰国、または各クラブへ復帰と、次の戦いへ向けて一歩を踏み出している。

【動画】前田大然が素早い反応で蹴り込む！ クロアチア戦の先制弾をチェック 　４年間、掲げてきたベスト８以上という目標はまたも実現できなかったものの、初めて優勝経験国を破るなどサプライズを起こし、大会序盤を大いに沸かせた。さらに、前線からの強力なプレスでボールを奪い攻撃に繋げるという戦い方を披露し強豪撃破を果たすなど、日本独自の戦術を強烈に印象付けることとなった。

　そして、日本チームの急先鋒として相手に圧力を与え続けていたのが、３試合でスタメンに名を連ねた前田大然だった。前線でも極めて高い位置までボールを追い続け、ドイツ、スペインに対しても怯むことなく身体を張り、クロアチア戦ではW杯初ゴールも記録した。

　今季はセルティックでの不振が謳われ、大会メンバー発表時にも選出に疑問の声が上がった。だが、出場した３試合ではいずれも相手の脅威となり続け、大舞台で確かな爪痕を残した。

　その前田はすでにスコットランドへ向かったことが伝えられており、次なる戦いへ向かう日本人アタッカーには現地メディアも労いや祝福の言葉を並べている。

　専門サイト『THE CELTIC STAR』では、前田のSNS上でクラブへの移動中であるとの投稿に反応する形でメッセージを配信。「ダイゼン・マエダはW杯での冒険を終え、スコットランドに戻る途中だ」と銘打った記事を報じており、その中で「彼の才能は、その意欲と決意とともに輝きを放っていた。また、彼がセルティックにとって重要な存在であることを示した他、多くの識者はこのアタッカーの粘り強さを賞賛し、彼はワールドカップでのゴールという形で報われた」と賛辞を贈った。

　さらに「この日本人フォワードは、チームがベスト16に進出するのに貢献した。しかし、次はスコットランドチャンピオンとなるために戻ってくる」と記している。

　また『Celts Are Here』でも「マエダは、地元グラスゴーでは批判を浴びることもあった。しかし今回のワールドカップで、セルティックファンの目が覚めたことを願うばかりだ」と活躍を称えている。

　最高峰のステージで存分に持ち味を発揮し、持ち前の走力への評価は高まり続けた。前田は今大会の日本代表を象徴するプレーを見せたと言えるだろう。今後の戦いで再び、世界中にその名を轟かせてくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部
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