世界が熱視線を向けているビッグマッチを裁くレフェリーたちが決定した。現地時間12月15日、FIFA(国際サッカー連盟)は、18日(現地)に行なわれるアルゼンチンとフランスによるカタール・ワールドカップ決勝をジャッジする審判団を発表した。
4年に一度のサッカーの祭典を締めくくる一戦だけに、その顔触れも重要となる。そのなかでVAR担当を任されたのは、メキシコ人のフェルナンド・ゲレーロ氏だ。
今大会で主にサポートVARとして別室での映像チェックを担い、10試合を担当してきたゲレーロ氏だが、ここ日本でも話題となった判定に関わった人物でもある。グループステージ最終節のスペイン戦で飛び出した田中碧の決勝点を巡る裁定を決定付けた、その人なのだ。
文字通り瀬戸際のプレーだった。ゴールラインを割ったかどうかの微妙なところで、日本の三笘薫が身を投げ出しながら左足で中央へ折り返し、これをフリーで敵エリア内に駆け込んだ田中碧がゴールにねじ込んだ。
後に「三笘の1ミリ」として列島を沸かせたこの判定は、ボール自体が空間上の線にかかっていれば、インプレーとなるというルールに則って「得点は正当」とゲレーロ氏を含めた審判団に判断された。だが、小さくない批判も相次ぎ、とりわけ欧州メディアでは、ボールがラインを越えていた真横からの画像をもとに批判の声が上がった。
そんなゲレーロ氏の決勝戦への選出は、今大会のハイライトとも言えるプレーを正確に裁いた功績が評価されてのものだと言えよう。メキシコ・サッカー協会の審判委員会のアルマンド・アルチュンディア委員長は、スペイン紙『AS』のメキシコ版で、次のように評している。
「フェルナンド・ゲレーロはワールドカップ決勝に参加する素晴らしい機会を得た。これは非常に喜ばしいことだ。特に日本代表のスペイン戦で大いに疑問視されたあのプレーは、ルールに沿った決定だった。
彼の仕事ぶりは非常に優れたものであり、あの場面でも幅広い知識によって判断されたものだった。彼の決断は、間違いなくFIFA審判委員会の全幅の信頼を得るものであり、だからこそ、彼はふさわしい場所にいる」
はたして、決勝はいかなる試合となるのか。ゲレーロ氏の判断にも小さくない注目が集まりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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後に「三笘の1ミリ」として列島を沸かせたこの判定は、ボール自体が空間上の線にかかっていれば、インプレーとなるというルールに則って「得点は正当」とゲレーロ氏を含めた審判団に判断された。だが、小さくない批判も相次ぎ、とりわけ欧州メディアでは、ボールがラインを越えていた真横からの画像をもとに批判の声が上がった。
そんなゲレーロ氏の決勝戦への選出は、今大会のハイライトとも言えるプレーを正確に裁いた功績が評価されてのものだと言えよう。メキシコ・サッカー協会の審判委員会のアルマンド・アルチュンディア委員長は、スペイン紙『AS』のメキシコ版で、次のように評している。
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彼の仕事ぶりは非常に優れたものであり、あの場面でも幅広い知識によって判断されたものだった。彼の決断は、間違いなくFIFA審判委員会の全幅の信頼を得るものであり、だからこそ、彼はふさわしい場所にいる」
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