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「とにかく今を楽しめ」――9年前にメッシに送ったマラドーナの“愛の言葉”が話題に! 止まなかった比較論に助言も

THE DIGEST編集部

2022.12.19

英雄マラドーナ(左)が36年前に達成していたW杯制覇をやってのけたメッシ(右)。その戴冠劇はさまざまな反響を呼んでいる。(C)Alberto LINGRIA、写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

"世界一"を成し遂げたいま、レジェンドの言葉が染みる。

 現地時間12月18日、アルゼンチン代表はカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝でフランス代表と対戦。3-3で迎えたPK戦の末に4-2で勝利し、英雄ディエゴ・マラドーナを擁した1986年のメキシコ大会以来3度目の戴冠を果たした。

 35歳で「最後の大会」と意気込んでいたアルゼンチンの"偉才"リオネル・メッシにとっては悲願の戴冠だろう。2005年に「マラドーナ2世」と期待されて代表デビューを飾ってから自身5度目の挑戦でついに頂点に辿り着いたのだ。

 この歴史的瞬間にSNSでは、1本のインタビュー動画が話題となった。それは約9年前に、他でもないマラドーナがアルゼンチン・メディア『Depor TV』で、自身と比較されていたメッシについて語ったものだ。
 
「リオ(メッシの愛称『レオ』の訛り?)。いいか、俺が言いたいのは、お前を本当に愛しているってことだ。お前はうんざりしているんだろうが、周りのやつらには『メッシこそが史上最高の選手になる』って話させておけばいいさ。そのことについては、お前がキャリアを終えるときに二人で決めようじゃないか。とにかく今を楽しめ。していることをし続けろ。そして家族と幸せにな。愛しているぞ、リオ」

 これが今まさにメッシにピッタリの言葉だとして各国メディアでもクローズアップされた。スペイン紙『El Confidencial』は、「メッシは史上最高になった。もしも、彼が明日引退しても、その偉大さに異議を唱える人間はいないはずだ。もう反論の余地はない」と称えた。

 ついに叶ったメッシの戴冠シーンを2020年11月25日に他界したマラドーナが見ることはなかった。それは実に惜しい。もしも、英雄が今なお生きていたとしたら、"偉大なる後輩"に何と言葉をかけていただろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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