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海外サッカー

メッシに続きロナウドも「代表キャリア続行の意向」と母国メディア、モドリッチも「残りたい」 W杯後も偉人たちは代表引退せず!?

THE DIGEST編集部

2022.12.20

今大会を30代後半で迎えたC・ロナウド(左)、メッシ(中央)、モドリッチ(右)。W杯後の代表引退は3人ともにないようだ。(C) Getty Images

今大会を30代後半で迎えたC・ロナウド(左)、メッシ(中央)、モドリッチ(右)。W杯後の代表引退は3人ともにないようだ。(C) Getty Images

 35歳にして悲願のワールドカップ優勝を果たしたアルゼンチン代表の大エース、リオネル・メッシ。グループステージでサウジアラビア相手に初戦を落とし、崖っぷちに追い込まれたメキシコ戦で起死回生のミドルを決めて以降、その神がかり的な活躍ぶりでチームを牽引し、36年ぶりの栄光を母国にもたらした。

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 今大会が最後と決めて大会に臨み、見事に頂点に立ったスーパースター。過去、最後のW杯での初優勝を成し遂げた中には、1974年西ドイツ(当時)大会でのフランツ・ベッケンバウアー(西ドイツ)、2002年日韓大会のリバウド(ブラジル)、2006年ドイツ大会のフランチェスコ・トッティ、アレッサンドロ・デル・ピエロ(イタリア)といったレジェンドクラスの選手の名も挙げられるが、その名声に相応しいビッグタイトルを散々待ち望んだ挙句に、キャリアの最後で手に入れるという喜びは格別だろう。

 ただ、その選手が偉大であればあるほど、その選手が抜けた穴は大きく、それを埋めるのは容易ではなくなる。ペレ(ブラジル)、ミシェル・プラティニ、ジネディーヌ・ジダン(ともにフランス)、そしてディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)らのように、一時代を築いた偉人がキャリを終えた後、母国代表チームが低迷したというケースは少なくない。

 メッシは今大会、技術面での中心選手というだけでなく、偉大なキャプテンであり、またチームメイトが「メッシにタイトルを獲らせるため」という目的の下で一丸になったというモチベーターにもなった。そのような特別な存在が去った後のアルゼンチンは、いかに有能な若手が今大会で多くブレイクしたとはいえ、今後のチーム作りは難しくなるのではないか? という懸念も囁やかれていたものである。

 ところが決勝戦の後、メッシは喜びのコメントの中で「世界王者として、アルゼンチン代表でのキャリアを続けたい」と、以前の「W杯に優勝して代表キャリアを終えるのが理想的だ」との発言を撤回。リオネル・スカローニ監督は、「我々は次の大会までメッシをチームに留める必要がある。彼がキャリアを継続したいなら、我々とプレーし続けることになる。今後どうしたいかを決めるのは、彼自身だ」と語り、守護神エミリアーノ・マルティネスも、大会中に「メッシは50歳になってもプレーできる」と訴えている。

 メッシの代表キャリア続行宣言を各国のメディアは報じており、とりあえず2年後のコパ・アメリカで連覇に挑戦にすると見られているが、「引退するつもりはないと主張するメッシは、39歳で世界タイトル防衛の誘惑に駆られるだろうか」と報じた英国紙『Daily Mail』のように、早くも4年後のW杯出場の可能性を示唆しているところも少なくない。
 
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