現地時間12月31日、プレミアリーグ第18節が行なわれ、ブライトンは２-４でアーセナルに敗れた。

　首位を快走する難敵をホームに迎えたブライトンは、厳しいプレッシャーを受けて開始２分で先制を許して47分までに３失点。65分にパスカル・グロスのラストパスを受けて三笘薫がゴール右隅に自身今季２点目を決めるも、６分後に４点目を奪われ、その後は77分にエバン・ファーガソンのフィジカルを活かした強引なシュートで１点を返すのが精一杯だった。

　スタメンに名を連ねた三笘は、“ガナーズ”相手にも左サイドで持ち前の積極性を示し、なおかつ前節サウサンプトン戦で指摘された決定力不足を改善して、チャンスで冷静にゴールを決めた。そのほかにも89分にはオフサイドで取り消されたとはいえ、左サイドからドリブルでペナルティーエリアに侵入しての見事なシュートでゴールネットを揺らすなど、フィニッシュでも力を発揮している。

　クラブはSNSで三笘のゴール場面の動画を公開して「カオルの冷静さ」と称賛、また公式サイトでは「（グロスからのラストパスに）日本代表選手はランのタイミングを完璧に合わせ、右足でGKアーロン・ラムズデイルを打ち破った」と記述。また、プレミアリーグの公式サイトは「エディー・ヌケティアが後半開始105秒でアーセナルに３点目を追加した後、三笘が見事なゴールでブライトンに逆転の希望を与えた」と伝えた。
  　現地メディアの評価も高い。英スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点でブライトンでは単独最高の「８」を与えたが、これは両チーム合わせても「９」のマルティン・ウーデゴー（最優秀選手に選定）に次ぐ２番目。また、英国公共放送『BBC』の視聴者による採点でも「6.59」のチーム最高点が与えられている。

　サッカー専門サイト『90min』は、得点の場面について「冷静なフィニッシュによって、ブライトンを勝負に引き戻した」と報じ、チームのほとんどの選手が「５」に止まるなかで、「８」の単独最高点を頂戴し、寸評も「スペースを得ると、素晴らしいスピードと直線的な動きを披露。良いフィニッシュで『シーガルズ』を争いに復帰させた。２度目のゴールは試合を接戦に持ち込むかと思われたが、（VARによるオフサイド判定で）無駄となった」とポジティブな内容となった。

　最後に地元メディアでは、『Sussex World』が、やはり採点ではチーム単独最高の「８」を与えたが、「後半に３-１とするエクセレントなシュート。ボールを持つと、常に相手守備陣に問題を引き起こした。しかし、アダム・ララーナ同様、攻撃時に十分にボールを持つことができず。VARで２点目を無効にされたのは不運だった」と、寸評ではネガティブな面も挙げられている。

　一方の『Sessex Live』は、「左サイドにおいて、（ブカヨ・）サカとの対峙も、攻撃時のアーセナル守備陣のいずれも恐れることなく、前半45分間はブライトン最大の脅威に。グロスのお膳立てを受け、良いゴールを決めた。終了間際のゴールがオフサイドで認められなかったのは、非常に運が悪かった。試合終了まで、アーセナルは彼を抑えることができなかった」と綴り、こちらは採点でファーガソンと並んで「８」の最高タイとなった。

構成●THE DIGEST編集部

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