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日本代表

森保ジャパンにあった「時間と哲学」。韓国人記者が指摘した代表に求められるモノ「26年大会は予選敗退がほぼない」

THE DIGEST編集部

2023.01.07

次のW杯までの契約を締結した森保監督(右)。そんな日本人指揮官に導かれたサムライブルーの躍進に韓国メディアも賛辞を贈る。(C)Getty Images

次のW杯までの契約を締結した森保監督(右)。そんな日本人指揮官に導かれたサムライブルーの躍進に韓国メディアも賛辞を贈る。(C)Getty Images

 アルゼンチン代表の36年ぶりの世界制覇で幕を閉じたカタール・ワールドカップ(W杯)は、アジア勢の躍進が目立つ大会でもあった。

 決勝トーナメントには、史上初めて3か国(日本代表、韓国代表、オーストラリア代表)が進出。いずれもベスト16で敗れたものの、世界にセンセーショナルなニュースを届けた。

 そんななかで、海外の記者たちにも小さくないインパクトを残したのは、森保ジャパンの快進撃だろう。開幕前の下馬評は国内を含めても決して高くなかったが、グループリーグをドイツ代表とスペイン代表を逆転で撃破して首位通過。ラウンド・オブ16ではクロアチア代表にPK戦の末に屈するも、彼らの躍進は間違いなく大会を彩るものだった。

 短期決戦で異彩を放ったサムライブルーの鮮烈なパフォーマンスを絶賛する声は、いまだに続いている。“お隣”韓国では「お手本とすべき」という指摘もされている。ニュースポータルサイト『FNNEWS』のチョン・サンイル記者は、「いまの代表サッカーに必要なのは哲学と時間だ。それが日本にはあった」と指摘し、森保一監督と一蓮托生で世界と渡り合った“ライバル”を称えた。

 もっとも、韓国も躍進は見せた。ポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居したグループリーグを総得点差ながら2位で通過。3大会ぶりとなる決勝トーナメント進出を決めた。しかし、ラウンド・オブ16ではブラジル代表に1-4と大敗。“サッカー王国”に地力の差を見せつけられていた。
 
 屈辱的な敗退を受け、大会後にパウロ・ベント監督を解任した韓国代表。そんなチームの現状にチョン・サンイル記者は「さまざまな論争が起きている。だが、何よりも重要なのは、次の監督が韓国人か、外国人かということではない」と断言。「どんな色を求めるかがカギだ。そして新監督には時間を与えよう。監督が良いビジョンを持っているならば、すぐに結果が出なくても突き進むべきだ」とし、次のように続けた。

「アメリカ、カナダ、メキシコによる共催となる2026年のワールドカップでは、アジアには8.5枠が割り振られる。それだけに韓国が予選で敗退する可能性はほぼない。重要なのは、本大会だ。今はベスト16にどう進むかではなく、アルゼンチンやフランスといった世界の強豪とどう戦うかに目標を変えるべきだろう。

 日本が決勝トーナメントで結果を残すためのリアリスティックなサッカー哲学を持った森保監督と契約を更新したのも、おそらく本大会で強豪にどう勝つかを意識してのものだ。韓国サッカーがカタールで得た教訓は、時間と哲学をしっかりと持てば、おのずと結果はついてくるということだ」

 はたして、韓国はいかにして代表の競争力を高めていくのか。彼らの成長はアジア・サッカー界の格を上げるうえでも重要となるだけに目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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