去る12月28日、日本サッカー協会は2018年7月から日本代表の指揮を執ってきた森保一監督と2026年ワールドカップまでの新たな契約を結んだことを発表した。
「日本の社会にも多大な影響を及ぼすような結果を残してくれた。このことは大きな評価です。まだ見ぬベスト8の新しい景色を見るためには続投をしていただくことが一番近道になるのではないか」
契約延長を発表した直後の会見で、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、そう語った。カタール・ワールドカップ(W杯)でドイツとスペインを撃破してのベスト16進出に導いた森保監督のチームマネジメントを評価した形となった。
早々に26年のW杯に向けて動き出した日本。一方で同じくカタールの地で決勝トーナメント進出を果たしながらも、どこかネガティブな空気が渦巻いているのが、“お隣”韓国代表だ。
韓国はポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居したグループHで、総得点の差でウルグアイを上回っての2位となり、3大会ぶりに決勝トーナメントへ進出。ラウンド16でブラジル代表に1-4で敗れたものの、日本とともにアジア・サッカー界の躍進を象徴する存在感は示した。
だが、大会後に緻密なパスサッカーを植え付けてきたポルトガル人のパウロ・ベント監督を解任。後任はいまだ決まっていない。
そうした日本と異なる状況をふまえ、「カタールでの喜びに浸る期間はもう終わった。新たに4年に向けて準備しなければならない」と訴えたのは、日刊紙『朝鮮日報』だ。
同紙は目に見える結果残しながらも責任を問われたベント監督について「韓国人には、突出したリーダーシップを持った指導者はいなかった。『韓国人でなければ』ということがハンデとなり、使い捨てにされてしまった。協会も世論に振り回され、監督たちを守れなかった」と指摘。そのうえで、森保監督との契約を延長した日本との比較を展開した。
「お隣、日本はどうだろう。彼らは26年のワールドカップに向けて森保と契約延長をした。彼もベントと同様に、数え切れないほどの批判を受けながらも、堅実にチームを率いてきた。再信頼の理由は、『選手を一貫した方向に導き、戦術を統一することに長けていた』からだ。
日本は30年のワールドカップでベスト4進出、そして2050年までに優勝という野心的な目標を掲げている。ゆえに一からやり直すのではなく、前任者の成果を後継者にしっかりと受け継いでいく一貫したシステムでアップグレードし、目標を実現させようとしている。
まず指導者が変わらなければならない。自己満足に陥らず、体当たりで先進的なサッカーを学ばなければならない。ヨーロッパ、南米の舞台に挑戦しなければならないのは、選手だけではない」
韓国サッカーはいかにして競争力を高めていくのか。そんなライバルの存在は日本が上を目指していくためにも重要となるだけに興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「日本人はおかしい」――ジェフ時代に育成にも響いた指導者・オシムの凄み。日本サッカー界が忘れてはならない姿勢
【関連記事】「狂気的だった日本」英記者たちがカタール大会での森保ジャパンの快進撃に最敬礼!「愛さずにはいられない」
【関連記事】FIFAが不可解な介入!? 三笘薫の決勝アシストが波紋を呼ぶに至った“衝撃の背景”!「英TV局が決定的な角度を報じられなかった」
「日本の社会にも多大な影響を及ぼすような結果を残してくれた。このことは大きな評価です。まだ見ぬベスト8の新しい景色を見るためには続投をしていただくことが一番近道になるのではないか」
契約延長を発表した直後の会見で、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、そう語った。カタール・ワールドカップ(W杯)でドイツとスペインを撃破してのベスト16進出に導いた森保監督のチームマネジメントを評価した形となった。
早々に26年のW杯に向けて動き出した日本。一方で同じくカタールの地で決勝トーナメント進出を果たしながらも、どこかネガティブな空気が渦巻いているのが、“お隣”韓国代表だ。
韓国はポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居したグループHで、総得点の差でウルグアイを上回っての2位となり、3大会ぶりに決勝トーナメントへ進出。ラウンド16でブラジル代表に1-4で敗れたものの、日本とともにアジア・サッカー界の躍進を象徴する存在感は示した。
だが、大会後に緻密なパスサッカーを植え付けてきたポルトガル人のパウロ・ベント監督を解任。後任はいまだ決まっていない。
そうした日本と異なる状況をふまえ、「カタールでの喜びに浸る期間はもう終わった。新たに4年に向けて準備しなければならない」と訴えたのは、日刊紙『朝鮮日報』だ。
同紙は目に見える結果残しながらも責任を問われたベント監督について「韓国人には、突出したリーダーシップを持った指導者はいなかった。『韓国人でなければ』ということがハンデとなり、使い捨てにされてしまった。協会も世論に振り回され、監督たちを守れなかった」と指摘。そのうえで、森保監督との契約を延長した日本との比較を展開した。
「お隣、日本はどうだろう。彼らは26年のワールドカップに向けて森保と契約延長をした。彼もベントと同様に、数え切れないほどの批判を受けながらも、堅実にチームを率いてきた。再信頼の理由は、『選手を一貫した方向に導き、戦術を統一することに長けていた』からだ。
日本は30年のワールドカップでベスト4進出、そして2050年までに優勝という野心的な目標を掲げている。ゆえに一からやり直すのではなく、前任者の成果を後継者にしっかりと受け継いでいく一貫したシステムでアップグレードし、目標を実現させようとしている。
まず指導者が変わらなければならない。自己満足に陥らず、体当たりで先進的なサッカーを学ばなければならない。ヨーロッパ、南米の舞台に挑戦しなければならないのは、選手だけではない」
韓国サッカーはいかにして競争力を高めていくのか。そんなライバルの存在は日本が上を目指していくためにも重要となるだけに興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「日本人はおかしい」――ジェフ時代に育成にも響いた指導者・オシムの凄み。日本サッカー界が忘れてはならない姿勢
【関連記事】「狂気的だった日本」英記者たちがカタール大会での森保ジャパンの快進撃に最敬礼!「愛さずにはいられない」
【関連記事】FIFAが不可解な介入!? 三笘薫の決勝アシストが波紋を呼ぶに至った“衝撃の背景”!「英TV局が決定的な角度を報じられなかった」