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誰も“予見できなかった”三笘薫の覚醒。欧州データ社がブライトンでの飛躍を激賞!「ミトマは川崎からやってきた成功例」

THE DIGEST編集部

2023.01.08

日進月歩で成長を続け、プレミアリーグでも存在感を強めている三笘。データでも見ても彼の価値は明らかに良くなっている。(C)Getty Images

 カタール・ワールドカップでの快進撃を経て三笘薫への注目度が増している。

 スペイン戦での「三笘の1ミリ」など世界的な話題を残し、ブライトンに舞い戻った25歳の日本代表MFはすこぶる調子が良い。中断期間明けの5試合すべてに出場し、2ゴール・1アシストをマーク。目に見える結果を残し、チーム内での地位も上がっている。
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 ブライトンを率いるイタリア人の智将ロベルト・デ・ゼルビをして「彼はゲームを変える」と言わしめるサムライの株は、現地メディアでも右肩上がりだ。欧州のデータサイト『Whoscored.com』は「ミトマのインパクトに、欧州での活躍を夢見る」と銘打った特集記事を掲載。あらゆるスタッツをもとに、プレミアリーグで声価を高める三笘を称賛した。

 まず同サイトは、16-17シーズンにプレミアリーグ創設後初の1部昇格を果たしてから残留し続けているブライトンについて「彼らの仕事ぶりに感銘を受けずにいるのは困難だ」と称賛。そのうえで21年8月の契約締結後、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズからレンタルバックし、昨夏にチームに復帰した三笘を「21年に日本の川崎からやってきたブライトンのスカウト部門が生んだもう一つの成功例だ」と絶賛する。

 そして、「プレミアリーグにおけるブライトンのチーム4番目の得点数を記録し、彼は自信が新鮮な空気を吹き込んだことを結果で証明している」とした同サイトは、90分あたりの平均ドリブル数が3位(2.2回)、10本超のショットを打った135選手中6番目の決定率(30%)など、多士済々のプレミアリーグでも上位に位置するスタッツを列挙。三笘がいかにブライトンにおいて特別な存在であるかを強調した。
 
「対峙した相手を容易く上回ることができ、なかなかの決定力を持つウインガー……そんな選手がいれば、どんなチームも幸せにするだろう。しかし、ミトマを語るうえで何よりも重要なのは、ブライトンが強敵にも圧倒されないようにハードワークをすることだ。

 その攻撃的なプレースタイルから"身勝手な選手"と見られかねないが、ミトマがファンから人気を博し、チームにとって重要な存在として際立つようになったのは、その貢献度のある仕事ぶりも理由だ。1試合あたり2.5タックルは、プレミアリーグで47位。ファビーニョ、ジョルジーニョ、ライスといった選手たちをも上回っている」

 三笘の攻守における献身性の高さを強調した『Whoscored.com』。彼らは記事を次の言葉で、結んでいる。

「デ・ゼルビのスタイルを考えれば、ブライトンがより良くなるという期待はあった。だが、このイタリア人監督の下でミトマがこれほどのインパクトを残すと予見した者は、おそらくクラブ内にも少なかっただろう。彼はエキサイティングなブライトンというチームで最初に名前が出てくる選手のひとりとなっている」

 英メディアでプレミアリーグ首位を走るアーセナルからの関心も報じられている三笘。シーズン後半戦は、彼がさらなる躍進を遂げられるかに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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