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「メッシの方が優れてると思った」C・ロナウド入団で“クビ”になったカメルーン代表FWが恨み節!? 海外紙も「奇妙な運命」に注目

THE DIGEST編集部

2023.01.09

C・ロナウド(右)の入団によって契約解除となったアブバカル(左)。その動向は小さくない話題となった。(C)Getty Images

 昨年12月29日、サッカー界はひとりのクラッキの移籍によって騒然とした。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、サウジアラビア1部の名門アル・ナスルと契約したのである。

 2025年までの契約期間で、年俸は約2億ドル(約268億円)。さらにクラブアドバイザーとして5年間で計5億ドル(約690億円)を非課税で受け取るというC・ロナウド。37歳にして、まさに天文学的と言えるメガディールを締結できるところも、彼が持つ価値の凄まじさを物語る。

 世界を賑わせたC・ロナウドのアル・ナスル移籍。このメガスターの入団によって立場を失くし、ついには退団を余儀なくされた選手もいる。カメルーン代表FWのヴァンサン・アブバカルだ。

 先のカタール・ワールドカップにも母国代表のエースとして出場していた30歳は、一昨年の夏にアル・ナスルに入団。今季もレギュラーとして国内リーグ11試合で4ゴールを記録し、まずまずの活躍を見せていた。

 しかし、外国人枠の上限(8人)を満たしているアル・ナスルは、C・ロナウドの登録枠を空けるために外国人選手たちの放出を決断。24年6月までの契約を結んでいたカメルーン人ストライカーは「契約解除」という形で居場所を失ったのである。

 現地1月8日には、古巣でもあったトルコの名門ベジクタシュとの契約が間近であると報じられたアブバカル。当然、C・ロナウドの入団には思うところがある。トルコ・メディア『NTV Spor』の取材に応じた30歳は"恨み節"とも取れるコメントを残している。
 
「俺はメッシがロナウドより優れているとずっと思っていた。そして実際にロナウドと練習して、自分が正しいことに気づいた」

 長年、C・ロナウドと比較されていたアルゼンチン代表の偉才を引き合いに出すあたりは、なんとも皮肉めいていると言えよう。

 もっとも、海外メディアの間ではサッカー的な観点から「アブバカルを残すべきではないか」という指摘もある。スペイン紙『Marca』は「カメルーンで最高の選手はロナウドとの契約による犠牲者だ」とし、「奇妙な運命だ」と伝えている。

 アブバカルを追いやる形でアル・ナスル入りが決まったC・ロナウド。稀代の天才が、カメルーン代表FWの存在を忘れさせる活躍を見せられるかは大いに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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